ベルベット素材の洋服を愛用している方もきっとたくさんいらっしゃるでしょう。自分が気に入っているアイテムはできるだけ長持ちさせたいものですよね。
ではベルベット素材の洋服は自宅で洗濯することができるのでしょうか?ここではベルベット素材の適切なお手入れの仕方を解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
ベルベット素材とは?
ベルベット素材の洋服の適切なお手入れの仕方を考える前に、ちょっとだけベルベット素材について理解を深めておきましょう。ベルベット素材のお手入れの仕方を考えるヒントになるかもしれません。あまり興味がない方は読み飛ばしてくださいね。
そもそも「ベルベット(英語:Velvet)」とは、パイルをカットすることで表面を起毛させた織物素材のことです。別名は「ビロード(ポルトガル語:Veludo/スペイン語:Velludo)」です。
ベルベット素材の原料になるのは、絹(シルク)・レーヨン・アセテートなどです。ベルベット素材は非常にソフトで保温性に優れているとともに、優雅な光沢感を持っています。そのため、昔はヨーロッパの王族・貴族に愛用されていました。現在でもフォーマル用のジャケット・ドレス・バッグなどによく使われます。
また、「ベルベット」と「ベロア」は混同されがちですが、実は別のものです。確かに「ベルベット」と「ベロア」は見た目がよく似ているのですが、「ベルベット」が織物(縦糸と横糸で構成される)なのに対して「ベロア」は編物(ループ状に糸が構成される)です。ただ一般的な洋服屋さんでは厳密に区別していないこともあります。
ベルベット素材の洋服は自宅で洗濯できるの?
一般的にベルベット素材の洋服は自宅で洗濯できません。ベルベット素材は非常にデリケートで水に通すことができないからです。
もしベルベット素材を自宅で洗濯してしまうと、せっかくの起毛がボロボロになってしまう可能性が高いです。結果としてベルベット素材が持っている優雅で高級感のある雰囲気が死んでしまうでしょう…。しかもベルベット素材の起毛がボロボロになると基本的に元に戻せませんから、自宅での洗濯はあきらめましょう。
ベルベット素材の洋服の洗濯は素直にクリーニング店に任せるのがおすすめです。そして、自宅では日常的なお手入れだけをしましょう。
ベルベット素材の洋服はドライクリーニングに出します。ドライクリーニングはその名前の通り、水を使わずに汚れを落とします。ただドライクリーニングで何でも汚れが落ちるわけではないので、やはりベルベット素材の洋服は大切に使う必要があります。
ベルベット素材の洋服の適切なお手入れの仕方は?
ベルベット素材は表面の起毛が命です。ベルベット素材の洋服の日常的なケアでは起毛を守ることが基本に考えるとよいです。
ベルベット素材の洋服についたほこりやゴミをとるには?
洋服についたほこりやゴミをとる定番の方法としては、粘着ローラーやガムテープなどがありますよね。しかし、ベルベット素材の洋服にはあまりおすすめできません。というのも、粘着ローラーやガムテープはベルベット素材の起毛も一緒にとってしまうから。何度も繰り返していると、すぐにベルベット素材がダメになってしまうのです…。
ベルベット素材の洋服についたほこりやゴミをとる場合には、やはり洋服ブラシがおすすめです。ベルベット素材の起毛にからまったほこりやゴミを洋服ブラシが掻き出してくれます。また、ベルベット素材の繊維の毛先を整えてくれるので、仕上がりもきれいになります。何より洋服ブラシはベルベット素材を傷つけません。
洋服ブラシは上から下へかけるのが基本です。洋服をハンガーなどに吊るしておくほうがやりやすいと思います。
洋服ブラシには化学繊維のものもありますが、馬毛や豚毛などの天然のものがおすすめです。ピンからキリまでありますが、だいたい2,000~3,000円くらいでそれなりのものが買えるでしょう。ベルベット素材の洋服のケアにブラッシングは欠かせませんので、ご自宅に用意しておくのがおすすめです。
ベルベット素材の洋服についたシワを伸ばすには?
洋服のシワを伸ばしたいとき、すぐに頭に浮かぶのはアイロンですよね。しかし、一般的にベルベット素材の洋服に直接アイロンでプレスをかけてはいけません。ベルベット素材に直接アイロンでプレスをかけると、せっかくの起毛が完全に倒れてしまうからです。結果的にベルベット素材が持っている独特の雰囲気を殺してしまいます。
ではベルベット素材の洋服についたシワを伸ばすにはどうしたらよいのでしょうか?実は自宅のお風呂場を活用した裏ワザがあります。
具体的にはベルベット素材の洋服を入浴後のお風呂場に一晩吊るしておくだけです。そうすると、ベルベット素材の洋服のシワがお風呂場の湿気でキレイにとれるのです。
このとき、ベルベット素材の洋服に直接水滴などがついたりしないように注意してください。また、ベルベット素材の洋服がハンガーなどから落ちないように、適当なタオルの上から洗濯バサミで固定するなどの工夫をしましょう(タオルをあてるのは洗濯バサミの跡がつかないようにするためです)。
その後はベルベット素材の洋服を風通しのよいところに移動させます。完全に洋服が乾いたら、適度にブラッシングをしてあげましょう。仕上がりがさらにきれいになります。
ベルベット素材の洋服の起毛を整えるには?
ベルベット素材の洋服に直接アイロンでプレスをかけるべきではありませんでした。しかし、一切アイロンが使えないという意味ではありません。
ベルベット素材の起毛を整えたい場合には、スチームアイロンの蒸気だけをあてるようにしましょう。そうすれば、ベルベット素材の起毛をふんわりと立ち上げることができます。
具体的には洋服からスチームアイロンを約2~3cm浮かせた状態で蒸気だけをあてます。このとき、洋服をハンガーなどに吊るしておくとやりやすいです。
ベルベット素材の起毛が立ち上がったら、そのまま約5~10分くらいハンガーに吊るしておきます。完全に洋服が乾いたらブラッシングで仕上げましょう。
ベルベット素材が雨に濡れてしまったらどうする?
ベルベット素材の洋服を着るときには、天候にも注意を払いましょう。ベルベット素材の洋服に雨などの水分が付いてしまうと、そこだけ起毛が倒れてしまうために、シミのようになってしまうことがあるからです。
もしベルベット素材の洋服が雨などに濡れてしまった場合には、できるだけ早くハンカチやタオルなどで拭くようにしてください。このとき、ゴシゴシと擦ったりはせず、ポンポンと叩くように水分をとるのがコツです。
また、外出前にベルベット素材の洋服に防水スプレーを吹きかけておくのもおすすめです。そうすれば、ちょっとくらいの雨は弾いてくれますので、天候が悪い場合にも着用しやすくなります。
ベルベット素材の洋服の上手な収納方法は?
ベルベット素材の洋服の起毛が倒れてしまわないように、クローゼットなどに収納するときもハンガーに吊るしておきましょう。他の洋服とぶつからないように十分なスペースを確保できるのが理想です。
ただすべての洋服をハンガーに吊るしていたのではスペースが足りなくなりますから、どうしてもベルベット素材の洋服をたたんでおかなければいけないこともあるでしょう。
そのようなときにはベルベット素材の洋服をふんわりとたたんだ後、単体で収納ボックスに入れるのがおすすめです。このとき、一緒にタオルなどを挟みこんでおくと、さらにベルベット素材の起毛が倒れづらくなります。少なくとも他の洋服に押しつぶされるような収納は避けるようにしてください。
最後に
いかがでしたか?ベルベット素材の洋服の適切なお手入れの仕方などをご紹介してきました。ベルベット素材は非常にデリケートなので、適切なお手入れの仕方をしっかりと覚えておきましょう。
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