「ベルベット素材の洋服にほこりやゴミがたくさん付いてしまう…」
あなたはこのように悩んでいませんか?特にブラック・ブラウン・ワインレッド・ネイビー・モスグリーンなどのベルベット素材は、ほこりやゴミが目立ってしまいがちですよね。
ここではベルベット素材の洋服に付いたほこりやゴミをとる3つの方法を解説します。また、そもそもベルベット素材の洋服にほこりやゴミが付着しづらくする方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
ベルベット素材とは?
ベルベット素材の洋服に付着したほこりやゴミをとる方法を考える前に、ちょっとだけベルベット素材について理解を深めておきましょう。ベルベット素材の洋服のお手入れを考えるヒントになるかもしれません。あまり興味がない方は読み飛ばしてくださいね。
そもそも「ベルベット(英語:Velvet)」とは、パイルをカットすることで表面を起毛させた織物素材のことです。別名は「ビロード(ポルトガル語:Veludo/スペイン語:Velludo)」です。
ベルベット素材の原料になるのは、絹(シルク)・レーヨン・アセテートなどです。ベルベット素材は非常にソフトで保温性に優れているとともに、優雅な光沢感を持っているのが特徴です。そのため、昔はヨーロッパの王族・貴族に愛用されていました。現在でもフォーマル用のジャケット・ドレス・バッグなどによく使われます。
また、「ベルベット」と「ベロア」は混同されがちですが、実は別のものです。確かに「ベルベット」と「ベロア」は見た目がよく似ているのですが、「ベルベット」が織物(縦糸と横糸で構成される)なのに対して「ベロア」は編物(ループ状に糸が構成される)です。ただ一般的な洋服屋さんでは厳密に区別していないこともあります。
なぜベルベット素材の洋服にはほこりやゴミが付着しやすいのか?
ベルベット素材の洋服にはほこりやゴミが付きやすいです。一方でほとんどほこりやゴミが付かない洋服もありますよね。何が違うのでしょうか?
前述の通り、ベルベット素材は表面が起毛しているという特徴があります。そのため、ベルベット素材の洋服は静電気を帯びてしまいがちで、結果的にたくさんのほこりやゴミが付着してしまいやすいのです。
しかもベルベット素材の表面の起毛には、ほこりやゴミがひっかかりやすいです。ほこりやゴミが静電気が消えた後も自然に落ちないので、どんどん目立っていくというわけです。
また、一般的にベルベット素材の洋服を着るのは、秋冬の空気が乾燥している時期ですよね。空気が乾燥していると静電気が発生しやすくなります。ベルベット素材の洋服にほこりやゴミが付きやすいのは季節も影響しているかもしれません。
ベルベット素材の洋服についたほこりやゴミをとる3つの方法とは?
ではベルベット素材の洋服に付いたほこりやゴミをとるにはどうしたらよいのでしょうか?いくつかの方法をご紹介していきます。
方法1.洋服ブラシをかける
ベルベット素材の洋服に付いたほこりやゴミをとる場合には、やはり洋服ブラシがおすすめです。ベルベット素材の起毛にからまったほこりやゴミを洋服ブラシが掻き出してくれます。また、ベルベット素材の繊維の毛先を整えてくれるので、仕上がりもきれいになります。何より洋服ブラシはベルベット素材を傷つけません。
洋服ブラシは上から下へかけるのが基本です。洋服をハンガーなどに吊るしておくほうがやりやすいと思います。
洋服ブラシには化学繊維のものもありますが、馬毛や豚毛などの天然のものがおすすめです。ピンからキリまでありますが、だいたい2,000~3,000円くらいでそれなりのものが買えるでしょう。他のお洋服のケアにも使えますから、ご自宅に用意しておくとよいかもしれません。
方法2.食器用スポンジで擦る
「洋服ブラシなんて持ってないよ!」という方にちょっとした裏技をご紹介します。実はベルベット素材の洋服を食器用スポンジで擦ると、洋服ブラシとほぼ同じ効果が得られます。
食器用スポンジのガサガサとしたほうで、ベルベット素材の洋服のほこりやゴミが気になるところをふんわりと擦ってみてください。そうすると、洋服ブラシよりは時間がかかってしまいますが、ベルベット素材の洋服のほこりやゴミを食器用スポンジがからめとってくれます。
ただしあまり力を入れすぎないように注意してください。ベルベット素材を傷めてしまう危険性があります。また、ベルベット素材によってはうまくいかないこともありますので、まずは目立たないところで試してみましょう。
方法3.粘着ローラーやガムテープを使う
洋服についたほこりやゴミをとる定番の方法ですね。インターネット上の口コミを調べてみても、粘着ローラーやガムテープを使っている方がたくさんいらっしゃるようでした。どちらもDaisoなどの100円均一でも購入できますし、ベルベット素材の洋服に付いたほこりやゴミをサクサクとることができます。
ただし、ベルベット素材の洋服にダメージがあることには注意しなければいけません。粘着ローラーやガムテープでペタペタとほこりやゴミをとっていると、ベルベット素材の表面の起毛も一緒にとれてしまいます。何度も繰り返していると、すぐにベルベット素材がダメになってしまうのです。
一般的にベルベット素材の洋服は高価です。本当に大切にしている洋服にはやらないほうがよいでしょう。どうしても粘着ローラーやガムテープを使う場合には、まず服の目立たないところで試してみてください。
そもそもベルベット素材の洋服にほこりやゴミが付着しないようにするには?
そもそもベルベット素材の洋服にほこりやゴミを付着しないようにするには、「静電気防止スプレー」を使うのがおすすめです。ベルベット素材の洋服に静電気が帯びづらくしてくれるので、ほこりやゴミがまとわりつきづらくなります。
静電気防止スプレーはLIONが販売している「エレガード」などが有名ですよね。スーパー・ドラッグストア・ホームセンターなどでおおよそ300~1,000円で販売されています。
静電気防止スプレーは出し惜しまずにたっぷりと吹きかけておくとよいです。また、洋服の裏側に忘れずに吹きかけておくと、より静電気が発生しづらくなります。
最後に
いかがでしたか?ベルベット素材の洋服に付いたほこりやゴミをとる方法などをご紹介してきました。ベルベット素材の洋服にほこりやゴミが付着していると、せっかくの高級感を損なってしまいますので、ぜひ丁寧にケアしてあげてくださいね。
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