「ジャージが使っているうちにだんだんと毛羽立ってきた…」
あなたはこのように悩んでいませんか?ジャージがあまりに毛羽立っているとどうしてもみすぼらしい印象になってしまいますよね。
ここではジャージの毛羽立ちを直す3つの方法をご紹介します。いずれもご自宅で簡単にできますので、ぜひ試してみてくださいね。
目次
ジャージとは?
ジャージの毛羽立ちを改善する方法を考える前に、ちょっとだけジャージについて理解を深めておきましょう。ジャージのお手入れを考えるヒントになるかもしれません。
一般的に「ジャージ」とは、ポリエステル製の目が細かいニット素材(編物)を使用したスポーツウェアのことです。伸縮性・耐久性・通気性に優れているため、運動に適しています。ジャージはポリエステル製がほとんどですが、綿(コットン)は毛(ウール)などのものもあります。
しかし、もともとのジャージは17世紀ごろよりイギリス海峡のジャージー島でつくられていた天竺編のニット衣料のことを指していました。そのときは漁師の作業着として使われていたそうです。現在までにジャージの定義はだいぶ変わってきているようですね。
また、日本で「ジャージ」と呼ばれている衣服は、アメリカなどでは「トラックスーツ(Track Suit)」などと呼ばれます。アメリカなどで「ジャージ(Jersey)」と使う場合は、単に衣服の素材を指すそうです。
なぜジャージはだんだんと毛羽立ってくるのか?
そもそもなぜジャージは使っているうちにだんだんと毛羽立ってくるのでしょうか?まずはジャージが毛羽立つ原因を理解しておきましょう。
ジャージが毛羽立つ最大の原因は「摩擦」です。たとえば、ジャージを着ているときには、イスの背もたれに擦れてしまったり、カバンのストラップに擦れたりしますよね。また、ジャージを洗濯するときには、他の衣類と擦れ合ってしまいます。そうすると、ジャージの表面の繊維がだんだんとほつれてくるので、毛羽立ちが発生するのです。
しかもジャージは毛羽立ちが目立ちやすい洋服です。というのも、前述の通り、ほとんどのジャージがポリエステル製だから。ポリエステルは頑丈な素材ですが、それだけに表面の繊維が摩擦でほつれてきても、自然に落ちることがほぼありません。つまり、ジャージは表面の繊維がほつれると、すべてが毛羽立ちになっていくのです。
ジャージの毛羽立ちを直す3つの方法とは?
ではジャージの毛羽立ちを直すにはどうしたらよいのでしょうか?いくつかの方法をご紹介していきます。
ただいずれもジャージを傷めてしまう可能性はゼロではありません。まずは目立たないところで試してみてください。また、あくまで自己責任でお願いします。
方法1.毛玉クリーナーをかける
洋服用の毛玉クリーナーをご存知でしょうか?洋服の毛玉を電動シェーバーのようにカットしてくれる機械なのですが、ジャージの毛羽立ちも簡単に改善することができます。
ジャージをテーブルなどに載せたら、あとはジャージの毛羽立ちが気になるところに毛玉クリーナーをあてていくだけです。ジャージの毛羽立ちがサクサクとキレイになっていくのは、ちょっと感動を覚えます。新品同様とはいきませんが、十分に着用できるレベルになります。
毛玉クリーナーはピンからキリまでありますが、だいたい2,000~3,000円くらいでそれなりのものが買えます。他のお洋服のお手入れにも使えますから、ご自宅に用意しておいてもよいかもしれません。
方法2.T字カミソリを使う
「毛玉クリーナーなんて持っていないよ!」という方もご安心ください。ちょっと時間はかかりますが、T字カミソリでも同じようなことができます。皮膚をケガしないように設計されているT字カミソリですが、実はこれが洋服にも優しいのです。
ジャージをテーブルなどに載せたら、顔や身体の毛を剃るのと同じようにジャージの表面をT字カミソリでなでていきす。ジャージのシワをしっかりと伸ばしながらT字カミソリをあてるのがコツです。
ふんわりとT字カミソリをあてるだけでも十分に効果がありますので、あまり力を入れすぎないようにしてください。また、何度も繰り返しすぎると、ジャージの生地が薄くなってしまう危険性があります。
方法3.食器用スポンジで擦る
ジャージの毛羽立ちを直すには、食器用スポンジで擦るのも効果があります。ジャージによっては効果がないこともありますが、食器用スポンジはほとんどのご家庭にあると思いますから、とりあえず試してみる価値はあるでしょう。
食器用スポンジのガサガサとしているほうで、ジャージの毛羽立ちが気になるところをふんわりと擦ってみてください。ジャージの繊維の毛先を整えてくれるので、あまり毛羽立ちが目立たなくなります。
ただし、これもあまり力を入れすぎないようにしましょう。ジャージの生地を傷めてしまう可能性があります。
そもそもジャージを毛羽立たせないようにするには?
普通に生活をしていればそれなりに洋服は摩擦してしまうものです。そのため、ジャージが毛羽立ってしまうことを完全に予防することはできません。
ただジャージの毛羽立ちをそれなりに抑える工夫はできます。たとえば、ジャージを洗濯機にかける場合には、必ずネットに入れるようにします。他の洋服と擦れづらくするためです。ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、ジャージをネットに入れる前に「①ファスナーを閉じる」→「②裏返す」→「③たたむ」というステップを踏んでおくと、さらに毛羽立ちづらくなります。
また、ジャージを毛羽立ちづらくするためには、柔軟剤も効果があります。積極的に利用するとよいでしょう。
最後に
いかがでしたか?ジャージの毛羽立ちを直す3つの方法をご紹介してきました。ジャージが毛羽立ってきたからといってすぐに捨ててしまうのはもったいないです。しっかりとケアしてあげればそれなりにキレイになりますので、大事に使ってあげてくださいね。
<画像出典>
●古着屋 JAM 京都店
https://jamtrading.jp/kyoto/
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