父の日の定番プレゼントといえば「ネクタイ」です。いつも頑張っているお父さんにネクタイをプレゼントしたいと考えている方もきっといますよね。
ただ「お父さんにプレゼントするネクタイはどんなものがいいんだろう…?」と悩んでしまうことも…。特に女性は普段ネクタイをしないので、プレゼント用のネクタイを選ぶのは難しいものですよね。
ここでは父の日にプレゼントするネクタイを選ぶときのポイントをまとめました。ぜひあなたのお父さんによく似合うネクタイをプレゼントしてあげてくださいね。
1.ネクタイの「色」を選ぶ
ネクタイを選ぶポイントはいくつかありますが、そのなかでも特に大切になるのが「色」の選び方です。ここではネクタイの色の選ぶポイントをチェックしましょう。
お父さんのスーツ・シャツの色を考えよう!
お父さんが普段着ているスーツやシャツはどんな色ですか?ネクタイは単体でつけるものではありません。どれだけカッコいいネクタイであっても、スーツやシャツに合っていなければ意味がありません。
お父さんが普段着ているスーツやシャツの色を思い浮かべたら、それと同系色のネクタイを選ぶとまず失敗がありません。お父さんがよく紺色のスーツや水色のシャツを着るのなら、青色系のネクタイを選びます。茶色のスーツやクリーム色のシャツなら、茶色系のネクタイを選ぶといったイメージです。
逆にお父さんが普段着ているスーツやシャツとは反対色のネクタイを選ぶという作戦もあります。たとえば、お父さんが紺色のスーツを着るのなら、エンジ色のネクタイを選ぶと、力強い印象を持たせることができます。ネクタイを選ぶのは難しくなりますが、ファッション上級者のお父さんにはよいかもしれません。
色の濃淡を考えよう!
スーツ・シャツ・ネクタイの3点の色の濃淡を考えることもコーディネートでは必要です。
[濃]スーツ ≧ ネクタイ > シャツ[薄]
この濃淡の組み合わせが王道です。もちろん、他のパターンもあるのですが、父の日のプレゼントなら王道を攻めるのがよいでしょう。スーツよりも薄く、シャツよりも濃い色のネクタイを意識的に選んでみてください。スーツとネクタイは同じくらいの色の濃さでもOKです。
ネクタイの色による印象を考えよう!
ビジネスシーンではネクタイの色で周囲に与える印象が変わります。それぞれの色が与える印象も考えたうえで、お父さんに似合うネクタイの色を選びましょう。
紺色・青色系
紺色・青色系のネクタイは、「真面目」「誠実」「冷静」などの印象を与えます。仕事では冷静に物事に対処することが欠かせません。感情を落ち着かせる効果のある紺色・青色系のネクタイは、ビジネスシーンに最適なカラーと考えられます。
不快に感じる人もほとんどいないのもポイントです。世代に関係なく使用できる色なので、父の日のプレゼントにもよいでしょう。
赤色・オレンジ色系
赤色・オレンジ色系のネクタイは、「やる気がある」「情熱的」「積極的」などの印象を与えます。自分の主張を積極的にアピールしたいときには、赤色・オレンジ色系のネクタイをするとよいです。
ただ赤色・オレンジ色は攻撃性を意味する色でもあります。そういった印象を周囲に与えないように注意は必要になります。情熱的なお父さんには赤色・オレンジ色系のネクタイをプレゼントするのもよいかもしれませんね。
ピンク色系
何だか優しそうな印象を与えてくれるのがピンク色系のネクタイです。また、女性に対して好印象を与えやすい色でもあります。
ただお父さん世代にはコーディネートしづらい色でもあるため、ピンク色系のネクタイをプレゼントするときはリサーチが必須ですね。お父さんが普段どんなスーツやシャツを着ているのかなどを調べておきましょう。
黄色系
黄色系のネクタイは、「元気」「冒険心」「ユーモア」などの印象を与えます。他人と楽しくコミュニケーションをとりたいときには、黄色系のネクタイをするとよいです。
仕事では論理的に物事を進めていくことも大切ですが、楽しい雰囲気で人間関係を築くことが大切なときもあります。よく仕事で会食・接待などの機会があるお父さんには、黄色系のネクタイをプレゼントするのも選択肢の1つです。
水色系
水色系のネクタイには、「相手に受け入れてもらいやすくなる」という効果があります。小泉元首相は郵政民営化の話を切り出すとき、水色のネクタイをつけていました。そうした色彩心理学の効果を期待していたのかもしれません。
さらに水色は青系統の色のなかでもフレッシュさをアピールできます。お父さんにいつまでも若々しくいてほしいと考えている方は、水色のネクタイをプレゼントしてみるのはいかがでしょうか。
緑色系
緑色系は「リラックスさせる」「穏やかな気持ちにさせる」「緊張を和らげる」といった心理効果があります。緑色系のネクタイをつけていると、何だか一緒にいるだけで落ち着く人という印象を与えることができるでしょう。もちろん、自分の姿を鏡で見たときにも、リラックス効果があります。
穏やかで優しい雰囲気のあるお父さんには、緑色のネクタイがぴったりかもしれません。お父さん世代には深い緑のほうがカッコよく見えやすいですよ。
紫色系
紫色系は「クリエイティブ」「不思議である」「芸術的である」などのイメージを持っています。個性的な印象を持たれやすい色ですね。
「不安的」「意地悪」「性的」などのネガティブなイメージも持っているため、お父さんにプレゼントするネクタイの色としては難しいと思います。オシャレでスタイリッシュなお父さんには似合うかもしれません。
茶色系
茶色系のネクタイは、「安定」「堅実」「信頼」などの印象を与えます。ビジネスシーンに適した色の1つですね。
若い方が茶色系のネクタイをつけると地味な印象になりがちですが、お父さん世代の方が茶色系のネクタイをつけるとダンディさが引き立ちます。嫌味がない分、コーディネートもしやすいでしょう。父の日のプレゼントにも茶色系のネクタイは向いていますね。
灰色系
灰色系は「上品」「エレガント」「スタイリッシュ」などの印象を与えます。特に光沢感のあるタイプのネクタイはその印象は強くなるでしょう。ネクタイの柄・素材感などによっては、「調和」「穏やか」「落ち着いている」などの印象を与えることもあります。
父の日にプレゼントするネクタイであれば、後者のようなイメージを与える灰色系がよいと思います。
黒色系
黒系のネクタイは「クール」「高級感」「権威」などのイメージを持たれやすいです。実際に黒系のネクタイをつけていると、何となく仕事ができそうに見えるかもしれません。
ただ黒いネクタイはお葬式で使います。そのため、たとえ柄が入っていたとしても、ビジネスシーンでは使うべきではないと考える方も少なくありません。お父さんの仕事内容などにもよりますが、父の日にプレゼントするネクタイの色としてはあまりおすすめできません。
2.ネクタイの「柄」を選ぶ
次はネクタイの「柄」の選び方をチェックしてきましょう。ネクタイの柄も周囲に与える印象に影響を与えます。
お父さんのスーツ・シャツの柄を考えよう!
ネクタイの色のときと同じように、あなたのお父さんが普段着ているスーツやシャツの柄を思い浮かべてみてください。
無地のスーツやシャツを着ているのなら問題はありませんが、柄の入ったスーツやシャツを着ているのなら要注意!スーツ・シャツとネクタイの両方に柄が入っていると、デザインが主張し合ってバランスが悪くなりがちです。
お父さんがよく柄の入ったスーツやシャツを着るのなら、あまり主張しない無地(ソリッド)のネクタイをプレゼントするのがおすすめです。また、スーツ・シャツとネクタイを同系色で揃えてあげると、柄×柄でもまとまりやすいですよ。
ネクタイの柄による印象を考えよう!
ネクタイには本当にたくさんの柄があります。ただいくつかの基本パターンに分類できるので、それぞれの柄の特徴・印象などをご紹介します。
ソリッド(SOLID)
いわゆる無地の柄のことです。単色無地のものだけでなく、同色の地紋(糸使いの変化によって織物に地につくった模様)の入ったもの、組織に変化をつけたもの(ヘリンボーン)もソリッドに分類されます。
ソリッド柄のネクタイの最大の特徴は、あらゆるシャツ・スーツに合わせられるということです。地味になりやすいと考える方もいますが、素材感を選べば決してい地味ではありません。
また、シンプルであるがゆえに嫌味な印象などを与えることがないので、あらゆるビジネスシーンに使うことができます。父の日のプレゼントに向いている柄のひとつです。
ストライプ(STRIPE)
現在最もオーソドックス柄かもしれません。ストライプ柄のネクタイを持っていない社会人男性は、ほとんどいないのではないかと思います。
レジメンタルストライプ、マルチストライプ、ペンシルストライプ、チョークストライプ、ブロックストライプなどの種類がありますが、全体的に若々しい印象を与えます。20代・30代の社会人男性に好まれる傾向にあります。
もちろん、お父さん世代にストライプ柄のネクタイが似合わないわけではありません。父の日のプレゼントにストライプ柄のネクタイを選ぶのなら、意識的に大人なイメージのものを選ぶと良いでしょう。
クレスト(CREST)
いわゆる紋章柄のことでトラッドの代表的な柄のひとつです。日本における家紋のようなものですね。クレストとストライプを組み合わせた柄のことをロイヤルクレストと呼びます。
紋章のモチーフはさまざまなです。動物系だとライオン、ヒョウ、ウマ、タカ、ゾウなどがよく見かけられます。他にも王冠や盾、星、月などのモチーフも一般的です。
クレスト柄のネクタイは比較的カジュアルな印象を与えます。お役所や銀行などにお勤めしているお父さんへのプレゼントには、あまり向いていないかもしれません。逆にプライベートでもジャケットにネクタイというようなお父さんへのプレゼントにはよいかもしれないですね。
ドット(DOT)
いわゆる水玉模様の柄です。その水玉のサイズによってピンドット(小)・ポルカドット(中)・コインドット(大)に分けられます。また、サイズの異なる水玉を組み合わせたものをシャワー・スポットと呼びます。
ドット柄のネクタイは涼しげな印象を与えるため、春夏の定番の柄になっています。もちろん、秋冬にドット柄のネクタイをしていても問題はありません。
「子供っぽい」というイメージを持っている方もいますが、サイズの小さい水玉を選べば、決してそんなことはありません。年齢に関わらず使える柄なので、父の日にプレゼントすると喜ばれるかもしれません。
小紋(SMALL FIGURE)
文字通り、小さな紋様の柄のこと。基本的には小さな紋様を規則正しく配置します。ただ一部には小さな紋様を不規則に配置した柄もあります。ストライプと同じくらいオーソドックスな柄のパターンです。
小紋柄には三角形、四角形、結晶型などをはじめとして、本当にたくさんのバリエーションがあります。日本の伝統的なものでは江戸小紋などがあります。
柄が主張しすぎない小紋柄のネクタイは、あらゆるビジネスシーンに使うことができるので、父の日のプレゼントにも適しています。基本的に年齢も選びません。
チェック(CHECK)
いわゆる格子柄のことで、伝統的な基本柄のひとつとして親しまれてきました。タータンチェック、マドラスチェック、ギンガムチェック、アーガイルチェックなどが代表的です。
無地やストライプなどと比べると、カジュアルな印象を与えます。相手にフレンドリーに接したいシーンなどに向いています。
父の日のプレゼントにチェック柄のネクタイを選ぶのなら、大人っぽいデザインのものを選びましょう。チェックに使われている色を2~3つほどに抑えると失敗しづらいですよ。また、メインとなる色の面積が広いものを選ぶのもよいです。
ペイズリー(PAISLEY)
勾玉を並べたような柄のこと。スコットランドのペイズリー地方のショール柄として有名になりましたが、実は起源はインド・パキスタン地方なんだそうです。色・大きさともにバリエーションが豊富で、プリントのネクタイによく見られます。
パターンのサイズが小さいペイズリー柄のネクタイは、小紋柄のようなイメージであらゆるシーンで使えます。逆にパターンのサイズが大きいペイズリー柄のネクタイは、周囲に強い印象を残すことができます。
ここまで紹介してきた柄と比べると、ペイズリー柄のネクタイはやや個性的です。コーディネート上級者のお父さんには、ペイズリー柄のネクタイをプレゼントしてみてはいかがですか。
パネル(PANEL PATTERN)
柄をひとつに表現したもので、規則的・連続的パターンのない柄のことを指してます。グラデーションパネル、センターパネル、ワンポイントパネルなどの種類がありますが、規則性・連続性のない柄ということで、バリエーションは無限です。
型のコストがかかるため、値段が高い傾向にありますが、個性的な表現ができます。もしお父さんにぴったりのパネル柄ネクタイを見つけたら、ぜひプレゼントしてあげましょう。
3.ネクタイの「素材」を選ぶ
あまり意識されませんが、ネクタイの「素材」もしっかりと選びましょう。特にソリッド(無地)のネクタイなどでは素材の発色性や弾力性で差がつきます。
そもそもネクタイにはどんな生地・素材が使われているのか?
そもそもネクタイにはどんな生地・素材が使われているのでしょうか?それぞれの生地・素材を使ったネクタイの特徴をご紹介します。
シルク(絹)
最も一般的なネクタイの生地・素材です。ご存知の通り、カイコの繭が原料です。
人間の皮膚と同じタンパク質で構成されているシルクは、「第二の肌」と呼ばれるほどなめらかな手ざわりを持っているのが特徴です。さらに弾力性・発色性にも優れており、軽くてシワにもなりにくいので、昔からネクタイの生地・素材として愛用されてきました。
あらゆるビジネスシーンで使えるシルクのネクタイは、父の日にプレゼントするネクタイとしても最適です。まずはシルクのネクタイを検討しましょう。
リネン(麻)
清涼感のあるサラサラとした手ざわりがある生地・素材です。強度が高く、吸水性や消臭性に優れています。一方でシワになりやすいという弱点も…。他の素材と混ぜて使われることもよくあります。
春・夏にリネンのネクタイをつけると、涼しげな印象を与えることができます。ただカジュアルな印象を与えることがあるので、お父さんの仕事内容によっては使いづらい場面もあるかもしれません。
ウール(羊毛)
温かみ・ボリュームのあるウールは、秋・冬用のネクタイに人気の生地・素材です。ツイード素材のスーツ・ジャケットと合わせると、統一感のあるコーディネートができます。型崩れしづらく、シワになりにくいという特徴もあります。麻のネクタイと同じく、の素材と混ぜて使われることもあります。
最近では技術の進歩により、ウールでも適度な薄さで織ることができるようなったため、秋・冬にはビジネスシーンでも愛用されています。ただ父の日の時期に探すと、デザインが限られてくるでしょう。
コットン(綿)
肌ざわりのよいコットンはたくさんの衣類に使われています。発色性・耐久性にも優れています。一方でシワになりやすく、縮みやすいという弱点もあります。
コットンのネクタイはフォーマルシャツとの相性が今ひとつなので、父の日にプレゼントするネクタイの生地・素材としてはあまり向いていないかもしれません。プライベートでもネクタイをするお父さんにはよいですね。
化学繊維(ポリエステル・アセテート・レーヨンなど)
人工的につくられた線維、それが化学繊維です。ネクタイに利用される化学繊維には、ポリエステル、アセテート、レーヨンなどがあります。
化学繊維のなかでもポピュラーなポリエステルは、シワになりにくい特徴を持ちながら、弾力性・耐久性・撥水性などにも優れています。最近では技術の進歩によってシルクにも負けない発色性を持ったものが登場してきました。しっかりとこだわりを持って選べば、ポリエステルでもカッコいいネクタイはあります。
ただそれでも化学繊維は低コストで大量生産されているというイメージが残ります。さらにシルクのネクタイと比べると、化学繊維のネクタイはどうしても結んだときのシルエットが美しくなりません。そのあたりを考慮すると、父の日にプレゼントするネクタイの生地・素材としては積極的におすすめはしません。
普通に「シルク」を選ぼう!
特別なこだわりがないのなら、父の日にプレゼントするネクタイの生地・素材は「シルク」を選びましょう。ここで変化球は一切必要ありません。
シルクのネクタイは締めたときのシルエットが最も美しくなります。適度な高級感を演出するシルクのネクタイは、お父さんの品位や評価を下げることもありません。さらに季節に関わらず、仕事のあらゆるシーンで使うことができるのもポイントですね。
なお、ネクタイに何の生地・素材が使われているかは、品質表示のタグに表記されています。プレゼントを選ぶときにチェックしましょう。
4.ネクタイの「幅」を選ぶ
意外と見落としがちなポイントがネクタイの「幅」です。あまりに細いタイプのネクタイはカジュアルな印象が強すぎるため、ビジネスシーンで使うことができません。さらにネクタイにはバランスよく見える幅があるので、父の日にプレゼントするネクタイを選ぶときは必ずチェックしましょう。
ではネクタイの幅はどのように決めればいいのでしょうか?ネクタイの大剣幅(ネクタイの最も幅が広いところ)をスーツ/ジャケットのラペル幅(下襟の最も幅が広いところ)と揃えると、バランスよく見えます。ネクタイの幅はスーツ/ジャケットによって変わってくるということです。
スーツのラペル幅が広いのであれば、ネクタイの幅も広いものを選びましょう。逆にスーツのラペル幅が狭いのであれば、ネクタイの幅もせまいものが似合います。
現在主流になっているスーツのラペル幅はおおよそ7.5~9.0cmほどです。それに合わせて、ネクタイの大剣幅もおおよそ7.5~9.0cmほどのものが店頭に並んでいます。父の日にプレゼントするネクタイであれば、ある程度大剣幅の広いものを選んでおくと間違いがありません。
5.ネクタイの「ブランド」を選ぶ
最後のチェックポイントは「ブランド」です。まず基本的なこととして、必ずしも有名ブランドのネクタイをプレゼントする必要はありません。無名のメーカーのネクタイでも十分に使うことはできます。
ただ有名ブランドのネクタイは品質に優れています。安定的に良質な商品を提供しているからこそ、そのブランドの名前は有名になっているんですね。毎日ネクタイをつけていると、徐々にそのこだわりが伝わってくるものです。
「いつも頑張っているお父さんにたまには良いものを使ってほしい!」という方は、有名ブランドのネクタイをプレゼントしてみてもよいかもしれないですね。お父さんにおすすめのネクタイブランドは下記の記事を参考にしてみてください。
最後に
いかがでしたか?父の日にプレゼントするネクタイの選び方のポイントをお伝えしてきました。「色」「柄」「素材」「幅」「ブランド」とチェックすれば、必ずあなたのお父さんに似合うネクタイを選ぶことができるハズです!ぜひお父さんを喜ばせてあげてくださいね。
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