洋服を選んでいると「F」というサイズ表記を見かけることがあります。「S」「M」「L」はそれぞれ「Small」「Medium」「Large」の省略だとわかりますが、「F」はあまりピンと来ないものです。
では洋服のサイズ表記で見かける「F」とはどのような意味なのでしょうか?また、どのくらいの身長が「F」サイズに適しているのでしょうか?
洋服のサイズ表記で見かける「F」の意味とは?
洋服のサイズ表記の「F」は、「Free-size(フリーサイズ)」の頭文字をとった略記で、「おおよそ誰でも自由に着用できる」というような意味で使用されます。また、その洋服のサイズ展開が1つだけということも表します。
ゆったりと羽織れるオーバーコート、ウエストがゴムのスカート、ソックス・タイツ・レギンスなどの伸縮性のあるもの、パジャマなどなど…。誰でも身長・体型に影響されずに着用できるような洋服によく使われます。特に個人の身長差・体型差があまりない女性用の洋服に目立ちます。
また、帽子・手袋・ベルト・マフラー・ストールなどのアイテムにも使われやすい傾向にあります。これらも個人の身長・体型あまり影響されずに使用できるからです。
「F」=「Free-size(フリーサイズ)」は和製英語なので、実はアメリカなどの洋服のサイズ表記には使われていません。日本だけで通用する洋服のサイズ表記です。英語で同様の意味を表現するには「OSFA」=「One-Size-Fits-All」となります。
洋服サイズの「F」はどのくらいの身長が適しているの?
- 男性用洋服(men’s)の「F」サイズ…身長165~180cm
- 女性用洋服(women’s)の「F」サイズ…身長150~165cm
洋服サイズの「F」の意味を考えると、日本人の標準的な身長の範囲内であれば誰でも着用できることになります。したがって、洋服の「F」サイズを着るにはおおよそ上記の身長くらいが目安になるでしょう(日本人男性の平均身長は約171cm/日本人女性の平均身長は約158cmです)。
ただ日本人の平均よりも背が低い(身体が小さい)方には、ゆったりとした着用感になるでしょう。逆に日本人の平均よりも背が高い(身体が大きい)方には、きっちりとした着用感になるかと思います。やはり洋服のサイズ表記の「F」を着用するには、日本人の平均身長くらいの方がちょうどよいのかもしれません。最終的には個人の好みになるかと思います。
洋服のサイズを失敗しないために!
ここまで洋服のFサイズについてお伝えしてきました。「自分は女性で身長が159cmだからFサイズもちょうどいいんだ!」なんて思った方もいらっしゃるかもしれません。
でもちょっと待ってください。
実は洋服のサイズ表記には明確な基準があるわけではありません。それぞれの洋服ブランドが独自の基準でサイズ表記を決めています。そのため、ブランドAのFサイズのTシャツとブランドBのFサイズのTシャツでは、全然着丈・身幅・袖丈などが違うなんてこともよくあります。
さらに同じ洋服ブランドがつくっているものでもデザインによってサイズ感は異なります。ワンピースのFサイズはゆったりなデザインでも、デニムパンツのFサイズはわりとタイトなデザインというようなことも決して珍しくありません
つまり、「自分は日本人の標準的な身長・体型だからFサイズは何でも着れる」と決めつけていると、洋服のサイズで失敗してしまう可能性があるのです。洋服がピチピチだと着心地が悪いですし、逆に洋服がブカブカすぎるとだらしない印象になってしまいます。
洋服のサイズで失敗しないためには、実際にお店で試着するのが確実です。また、インターネット通販などで洋服を購入する場合には、しっかり実寸を調べることが大切です。自分が気に入っている洋服と比較するとわかりやすいです。洋服ブランドのサイズ表記は、あくまで目安にするくらいがちょうどよいでしょう。
最後に
いかがでしたか?洋服のサイズ表記の「F」は、「Free-Size(フリーサイズ)」の頭文字をとった略記で、おおよそ「誰でも自由に着用できる」という意味で使用されているのでした。
ただし、それぞれの洋服ブランドで「F」サイズは全然着丈・身幅・袖丈などが違うこともありますので、お店で試着するのがおすすめです。
今度お洋服を買うときにはぜひ参考にしてみてくださいね。
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