突き指は頻繁に起きるケガのひとつです。スポーツをしているときなどに突き指をしてしまったことのある方も、きっとたくさんいらっしゃいますよね。
突き指の痛みや腫れがあると日常生活で何かと不便を感じるものです。では突き指の痛みや腫れが引くまでの期間はどのくらいなのでしょうか?
目次
そもそも突き指とは?
突き指の痛みや腫れが引くまでの期間がどのくらいなのかを考える前に、まずは突き指とはどんなケガなのかを理解しておきましょう。
そもそも突き指は単なる俗称で、正確な医学用語ではありません。スポーツをしているときなどに、指先に外力がかかることで起きるケガの総称として使われます。
そのため、突き指といっても実際にはさまざまな外傷が含まれます。単なる打撲や捻挫(関節の靭帯・腱・軟骨などを傷めるケガ)などの軽傷のケースが多いですが、脱臼や骨折などの重傷のケースもあります。
また、突き指は少なからず内出血や炎症を引き起こします。そのため、突き指をすると関節周辺に痛みや腫れが発生します。
突き指の痛みや腫れが引くまでの期間はどのくらいなの?
では突き指の痛みや腫れが引くまでの期間はどのくらいなのでしょうか?
打撲、捻挫、靭帯損傷、軟骨損傷、腱損傷、脱臼、骨折など…。前述した通り、突き指にはさまざまな外傷の可能性が隠れています。そのため、突き指の痛みや腫れが引くまでの期間がどのくらいなのかは、その突き指の損傷レベルによって変わります。
たとえば、打撲・捻挫くらいの軽傷であれば、基本的に内出血や炎症もそれほどひどくなりません。そのため、適切な応急処置をした上でできるだけ安静にしていれば、おおよそ1週間ほどで痛みや腫れが引いてきます。必ずしも病院で治療を受ける必要はないでしょう。
逆に靱帯断裂・脱臼・骨折などの重傷となると、やはり内出血や炎症もひどくなります。最低でも2~4週間ほどは痛みや腫れが引きません。もちろん、靱帯断裂・脱臼・骨折などの重傷が自然に治ることはありません。必ず病院で専門的な治療を受けるようにしてください。
なお、突き指の痛みや腫れが引いたとしても、突き指が完治したというわけではありません。というのも、靭帯・腱・軟骨などの関節組織の修復には、もっと時間がかかるからです。突き指の痛みや腫れが引いたからといって、急に運動などを再開しないようにしてくださいね。
突き指の痛みや腫れを短期間で引かせるには?
スポーツをしているときなどに突き指をしてしまったら、まずは応急処置をすることが大切です。最初に適切な応急処置ができれば、突き指の痛みや腫れが引くまでの期間をグッと短縮できます。
もしあなたが突き指してしまったら「RICE処置(ライスしょち)」を思い出してください。RICE処置とは応急処置の基本で、下記の4つの原則の頭文字をとったものです。
①Rest(安静にする)
②Ice(冷却する)
③Compression(圧迫・固定する)
④Elevation(挙上する)
Rest(安静にする)
もしスポーツをしているときなどに突き指をしてしまったら、まずは安静にしましょう。無理に運動を続けたりすると、内出血や炎症が悪化してしまいます。また、患部を無闇にさわらないようにします。
Ice(冷却する)
突き指の応急処置で最も重要なのが冷却(アイシング)です。すぐに患部を冷却することで、内出血や炎症を最小限に抑えることができます。もし突き指をしたらできるだけ迅速に患部を冷却するようにしましょう。
具体的にはキンキンに冷えた氷水の入ったバケツを用意します。そして、そこに約15~20分ほど患部を入れているがよいです。また、氷をたっぷりと入れたビニール袋(2重・3重にするとよい)などで患部を冷やすのでもOKです。ただ凍傷には十分に注意してください。
すぐに氷を用意できない場合には、流しっぱなしにした水道水に患部をつけることでも、一定の冷却効果を得ることができます。
Compression(圧迫・固定する)
突き指で傷めた関節を包帯やテーピングで圧迫すると、患部への血流が止まるため、内出血や炎症を抑える効果を得られます。また、指関節を固定することで、靭帯などの修復を早める効果も得られます。昔は指を引っ張るという民間療法もありましたが、実は逆効果ですから絶対にやらないようしましょう。
突き指のテーピングは以下の動画を参考にしてみてくださいね。ただ包帯やテーピングはあまりきつくしすぎてはいけません。健康な細胞まで壊死してしまうことがあります。
Elevation(挙上する)
患部が心臓より低い位置にあると、患部に血液がどんどん流れるため、内出血や炎症が助長されます。そのため、突き指をしたほうの手を心臓より高い位置に保つようにしましょう。これは就寝時にも行うと突き指が治りやすくなるので、ぜひ意識してみてください。
最後に
いかがでしたか?突き指の痛みや腫れが引くまでの期間はどのくらいなのかについてお伝えしてきました。
ほとんどの突き指は打撲や捻挫などの軽傷ですから、適切な応急処置をした上でできるだけ安静にしていれば、すぐに痛みや腫れが引いてきます。必ずしも病院での治療は必要ありません
逆に突き指の痛みや腫れがいつまでの引かない場合には、靱帯断裂・脱臼・骨折などの重傷の可能性があります。ちょっとでも不安に思うことがあるのなら、自己判断せずに病院で診察を受けたほうがよいでしょう。
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