「突き指の痛みや腫れが長引いている…」
あなたはこんな悩みを抱えていませんか?もしかしたら別の問題があるのではないかと心配に思う方もいらっしゃるでしょう。
ここでは突き指の痛みや腫れが長引くときの原因と対処方法をお伝えします。単なる突き指のはずなのに痛みや腫れが長引いているという方は、ぜひ何かのヒントをつかんでくださいね。
目次
そもそも突き指とは?
そもそも突き指は単なる俗称で、正確な医学用語ではありません。スポーツをしているときなどに、指先に外力がかかることで起きるケガの総称として使われます。
そのため、突き指といっても実際にはさまざまな外傷が含まれます。単なる打撲や捻挫(関節の靭帯・腱・軟骨などを傷めるケガ)などの軽傷のケースが多いですが、脱臼や骨折などの重傷のケースも少なくありません。
また、突き指は少なからず内出血や炎症を引き起こします。そのため、突き指をすると関節周辺に痛みや腫れが発生します。
突き指の痛みや腫れが引くまでの期間はどのくらいか?
一般的な突き指の痛みや腫れが引くまでの期間はどのくらいなのでしょうか?
前述した通り、突き指にもさまざまなケースがあります。そのため、突き指の痛みや腫れが引くまでの期間がどのくらいなのかは、その突き指の損傷レベルによって変わります。
ただほとんどの突き指は打撲や捻挫などの軽傷ですので、適切な応急処置をした上でできるだけ安静にしていれば、おおよそ1~2週間で痛みや腫れが引いてくるものです。突き指の痛みや腫れがもっと長引いている場合には、何か見落としていることがあるかもしれません。
ではなぜ突き指の痛みや腫れが長引くことがあるのでしょうか?以下ではいくつかのケースを考えてみましょう。
突き指の痛みや腫れが長引くときの原因と対処方法
ケース1.突き指が完治する前に患部を動かしている
あなたは突き指の痛みや腫れが引き始めたくらいのときに、ついつい患部の関節を動かしていませんか?たとえば、テーピングやサポーターをつけるのをやめてしまったり、スポーツを再開してしまったりです。
突き指の治療で特に大切なのは、とにかく患部を動かさないことです。患部の関節を固定することで、靭帯・腱・軟骨などの修復がスムーズに進むからです。
逆に患部の関節を無闇に動かしてしまうと、靭帯・腱・軟骨などがなかなか修復しません。突き指の炎症が再発することもあります。結果的に突き指の痛みや腫れが長引いてしまいます。
靭帯・腱・軟骨などの関節組織が完全に修復するのには、意外と時間がかかります。突き指の痛みや腫れが引いてきたからといって、急にスポーツなどを再開しないようにしましょう。突き指の痛みや腫れがほとんど引いてからも、さらに安静期間が必要なのです。また、もしも突き指の炎症が再発してしまったら、アイシングなどの応急処置をするようにします。
ケース2.実は脱臼や骨折をしている
突き指の痛みや腫れが長引いているのは、もしかしたら脱臼や骨折などをしているからかもしれません。特に病院で診察を受けていない場合には、その可能性が十分に考えられます。基本的に脱臼や骨折などが自然に治ることはないため、いつまでも患部の痛みや腫れが引かないのです。
「自分は脱臼や骨折ほどの大ケガではないだろう」と考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、ほんのちょっとだけ骨の組み合わせがずれていたり、ほんのちょっとだけ骨の表面がはがれていたりすることもあるからです。捻挫・脱臼・骨折など関節の損傷を外見だけで正確に見極めることはできません。
したがって、ちょっとでも不安に思うことがあるなら、自己判断せずに病院で診察を受けたほうがよいでしょう。もし指の関節に脱臼や骨折などが見つかったら、整復療法や手術療法で対処していくことになります。
なお、突き指で病院を受診するなら整形外科が最適です。というのも、捻挫・脱臼・骨折などの関節の損傷を正確に判断するためには、レントゲン撮影が必要になるからです。MRI検査が必要になることもあるかもしれません。整骨院や接骨院ではレントゲン撮影やMRI検査はしてくれませんので、必ず整形外科の専門医がいる病院を選びましょう。
ケース3.突き指の後遺症が残ってしまった
突き指から半年以上経過しても痛みや腫れがある場合には、突き指の後遺症が残ってしまった可能性も考えられます。突き指の治療・リハビリを適切に行わなかった場合などには、指の関節に痛みや腫れが残ってしまうことがあるのです。
たとえば、突き指の後遺症で関節が変形したままなることで、何らかの動作で神経を刺激してしまうようになります。そうすると、指の関節内部で炎症を引き起こしてしまうので、いつまでも突き指の痛みや腫れが引きません。
もし突き指の後遺症で痛みや腫れが残ってしまった場合には、保存療法や整復療法で十分に改善することは難しくなります…。確実に指の関節の痛みや腫れをとるためには手術療法が必要になるでしょう。
突き指はよくあるケガのひとつですが、決して軽視はできません。突き指の後遺症が残らないように、最初に適切な治療・リハビリを行うことが大切です。
最後に
いかがでしたか?突き指の痛みや腫れが長引くときの原因と対処方法をお伝えしてきました。いずれのケースでもまずは遠慮せずに病院で診察を受けるのが大切です。専門家と一緒に適切な治療方法を考えていきましょう。
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