「バファリンを飲むと睡魔に襲われる…」
バファリンの口コミにはよくこんなものを見かけます。しかし、バファリンにはいくつかの商品ラインナップがありますが、実は眠気を引き起こす成分が含まれていないものがほとんどです。ではなぜバファリンを服用すると眠気を感じることがよくあるのでしょうか?
目次
そもそもバファリンとは?
バファリンが副作用で眠気を引き起こすのかを解説する前に、まずはバファリンとついて簡単に確認しておきましょう。
バファリンは頭痛・発熱・生理痛・肩こり痛・腰痛・筋肉痛・歯痛などを抑える鎮痛薬です。「バファリンの半分はやさしさでできています」などのTV広告を見たことのある方も、きっとたくさんいらっしゃるでしょう。現在はこのキャッチフレーズは薬事法で禁止されていますが、バファリンはおそらく日本で最も有名な鎮痛剤だと思います。
ただ単にバファリンと呼ばれることがほとんどですが、実はバファリンには現在だと下記のような商品ラインナップがあります。昔からある最もスタンダードなものは「バファリンA」ですね。
なお、「バファリンA」の主成分となっているアセチルサリチル酸(アスピリン)は、何と古代ギリシャのころから鎮痛薬として利用されてきたそうです。その当時にはアセチルサリチル酸(アスピリン)を含む柳の樹皮や葉を鎮痛薬として使っていたという記録が残っています。
- 「バファリンA」
- 「バファリンプレミアム」
- 「バファリン ルナi」
- 「バファリン ルナj」
- 「小児用バファリンCII」
- 「小児用バファリンチュアブル」
- 「バファリンEX」
バファリンは副作用で眠気を引き起こす?
実はバファリンに眠気を引き起こす成分は入っていなかった!
バファリン眠すぎる
— ポリアネシュ (@polyanessp) October 16, 2017
バファリン飲んで睡魔に襲われましたおはやう。
— Ken. (@Ken0unreal) May 11, 2017
このように「バファリンを飲むと眠気に襲われる」という口コミはよく見かけます。もしかしたらあなたもバファリンで眠気を感じたことがあるかもしれませんね。しかし、意外なことにバファリンには基本的に眠気を引き起こす成分は含まれていません。
前述の通り、バファリンにはいくつかの商品ラインナップがありますが、実は眠気を引き起こす成分が含まれているのは「バファリンプレミアム」だけです。具体的には「バファリンプレミアム」に含まれている「アリルイソプロピルアセチル尿素」が精神を落ち着かせる成分です。そのため、「バファリンプレミアム」を飲むと眠気を引き起こす可能性があります。
一方で商品ラインナップで最もスタンダードな「バファリンA」をはじめとして、「バファリン ルナi」「バファリン ルナj」「小児用バファリンCII」「小児用バファリンチュアブル」「バファリンEX」などには、眠気を引き起こす成分が一切含まれていないのです。
なぜバファリンを飲むと眠気を感じることがあるのか?
バファリンの商品ラインナップのほとんどには、眠気を引き起こす成分が含まれていませんでした。しかし、実際にはいずれのバファリンを飲んでも睡魔に襲われることがあるような気がします。これはなぜなのでしょうか?
仕事などから自宅に帰るとドッと疲労を感じてソファで寝てしまった…。誰でもこんな経験があると思います。バファリンを飲むと眠くなるのはこれと似ているかもしれません。
バファリンによって頭痛・発熱・生理痛などが和らぐと、神経が緊張から解放されます。そうすると、結果的に心身ともにリラックスできるようになるため、急に眠気に襲われてしまう可能性は十分にあるでしょう。
ただし、厳密に考えると、これはバファリンの成分による副作用ではありません。また、バファリンに限らず、すべての鎮痛剤で起こる可能性があることです。
バファリンによる眠気に注意しよう!
「バファリンプレミアム」は鎮痛薬として非常に優秀なのですが、眠気を誘う成分も含まれています。これから自動車などを運転する予定がある場合は服用を避けてください。仕事の会議や学校の試験の前などにも飲まないことをおすすめします。
また、「バファリンA」「バファリン ルナi」「バファリン ルナj」「小児用バファリンCII」「小児用バファリンチュアブル」「バファリンEX」などでも眠気が出ることはあります。これはバファリンの副作用ではありませんがでしたが、同様に自動車などを運転する場合には注意しましょう。
※この記事の投稿以降に商品内容が変更される可能性もあります。商品の成分・用法上の注意などは必ずご自身でご確認ください。
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