ロキソニンは副作用で眠気を引き起こす？仕事や運転に悪影響は出るの？

「ロキソニンを飲むと睡魔に襲われる…」

ロキソニンの口コミにはよくこんなものを見かけます。しかし、ロキソニンにはいくつかの商品ラインナップがあるのですが、実は眠気を引き起こす成分が含まれていないものがほとんどです。ではなぜロキソニンを服用すると眠気を感じることがよくあるのでしょうか？

そもそもロキソニンとは？

ロキソニンが副作用で眠気を引き起こすのかを解説する前に、まずはロキソニンについて簡単に確認しておきましょう。

ロキソニンは第一三共ヘルスケアが販売している鎮痛薬で、頭痛・発熱・生理痛・肩こり痛・腰痛・筋肉痛・歯痛などを抑える効果があります。非ステロイド性消炎鎮痛剤（NSAIDs）のロキソプロフェンナトリウム水和物が主成分です。

もともと医療用医薬品だったロキソニンは、医師の処方箋がなければ購入できませんでした。しかし、2011年に一般用医薬品として認可が出たため、現在ではドラッグストアなどで購入できるようになっています。また、後発医薬品（ジェネリック医薬品）も各製薬会社から複数登場しています。

ただ単にロキソニンと呼ばれることがほとんどですが、実はロキソニンには現在だと下記のような商品ラインナップがあります。また、ここではロキソニンの内服薬だけを取り扱っていますが、ロキソニンには他に外用薬（塗布薬・貼付薬）の商品ラインナップもあります。

ロキソニンの睡魔ピークに打ち勝った
— ふわねっこ (@huwanekko) August 28, 2017

ロキソニンの睡魔、やばかった／^o^＼
— みいこ✭*ゲーム垢 (@A1iceTear) December 8, 2017

ロキソニン飲んだから眠気がやべぇ･･･やべぇ
— ぬこてい (@nukotei) November 14, 2017

このように「ロキソニンを飲むと睡魔に襲われる…」という方はたくさんいるようです。ではロキソニンには眠気を引き起こす成分が含まれているのでしょうか？前述の通り、ロキソニンにはいくつかの商品ラインナップがありますので、別々に確認していきましょう。

市販薬の商品ラインナップで最もスタンダードなのが「ロキソニンS」で、前述の通り、ロキソプロフェンナトリウム水和物が主成分です。「ロキソニンS」には眠気を引き起こす成分は含まれていません。

「ロキソニンS」に胃を守る成分（酸化マグネシウム）を配合したものです。「ロキソニンSプラス」にも眠気を引き起こす成分は含まれていません。

「ロキソニンS」にアリルイソプロピルアセチル尿素と無水カフェインを加えることでより鎮痛効果を高めています。アリルイソプロピルアセチル尿素は精神を落ち着かせる成分（鎮静成分）なので、「ロキソニンSプレミアム」は副作用で眠気を引き起こす可能性があります。

「ロキソニン錠60mg」はお医者さんから処方されるもので、実は市販薬の「ロキソニンS」と成分・添加物は完全に同じです。錠剤の外観は異なりますが、「ロキソニン錠60mg」にも眠気を引き起こす成分は含まれていません。

意外なことにロキソニンの商品ラインナップで眠気を引き起こす成分が含まれているのは、「ロキソニンSプレミアム」だけでした。「ロキソニンSプレミアム」をよく飲んでいる方は副作用で眠くなっているのかもしれません。

しかし、実際には他のロキソニンを飲んでも睡魔に襲われることがあるような気がします。これはなぜなのでしょうか？

外出しているときは元気なつもりだったのに、自宅に帰るとドッと疲労を感じてソファでそのまま寝てしまった…。誰でもこんな経験があると思います。ロキソニンを飲むと眠くなるのはこれと似ているかもしれません。

ロキソニンによって頭痛・発熱・生理痛などが和らぐと、神経が緊張から解放されます。そうすると、心身ともにリラックスできるようになるため、結果的に急な眠気に襲われてしまう可能性は十分にあるでしょう。

ただし、厳密に考えると、これはロキソニンの成分による副作用ではありません。また、ロキソニンに限らず、すべての鎮痛剤で起こる可能性があることです。

「ロキソニンSプレミアム」は鎮痛薬として非常に優秀なのですが、「アリルイソプロピルアセチル尿素」という眠気を誘う可能性のある成分も含んでいます。これから自動車などを運転する予定がある場合は服用を避けてください。仕事の会議や学校の試験の前などにも飲まないことをおすすめします。

また、その他のロキソニンでも眠気が出ることはあります。これはロキソニンの副作用ではありませんがでしたが、同様に自動車などを運転する場合には注意しましょう。そもそも薬剤の効果には個人差がありますので、「ロキソニンを飲むと眠くなる」とご自身が感じている場合には十分に注意しましょう。

※この記事の投稿以降に商品内容が変更される可能性もあります。商品の成分・用法上の注意などは必ずご自身でご確認ください。