「冷暗所」とはどこなの?自宅内で冷暗所として活用できる場所5選

よく食品のパッケージなどに「冷暗所で保管してください」という言葉が書かれているのを目にします。では具体的に「冷暗所」とはどこのことなのでしょうか?

ここではまず冷暗所とはどのようなところなのかを解説します。そして、自宅内の冷暗所として利用できる可能性のある場所5選もお伝えしていきます。ぜひご自宅で冷暗所になる場所を探してみてください。

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記事の要点

お時間のない方はここだけ読んでいただければ、おおよその記事の内容がわかるようになっています。

  • 「冷暗所」とは、「①温度が常温より低い状態で一定に保たれている(約1~15℃)」「②直射日光が当たらない」「③風通しがよい(湿気がこもらない/乾燥しすぎない)」という3つの条件を満たす場所を指す
  • 自宅で冷暗所として使える場所には、「冷蔵庫」「キッチンの収納棚」「床下収納」「玄関・廊下・階段」「ベランダ」などがある
  • ただし、冷暗所として使えるかどうかは、それぞれの家庭の構造・季節・地域によって変わる
  • 夏場でも確実に冷暗所として使えるのは「冷蔵庫」くらいしかない
  • 自宅に冷暗所がない場合にはクーラーボックスを活用するとよい

「冷暗所」とは?

「冷暗所」は食品などを保管する場所についての言葉で、実は厳密な定義はあるわけではありません。

ただ一般的に食品などの保管場所としての「冷暗所」とは、「①温度が常温より低い状態(約1~15℃)で一定に保たれている」「②直射日光が当たらない」「③風通しがよい(湿気がこもらない/乾燥しすぎない)」という3つの条件を満たす場所のことを想定しています。

冷暗所の温度は常温より低くなければいけません。一般的に常温は15~25℃を指しますので、冷暗所の温度はおおよそ1~15℃と考えられるでしょう。冷暗所の温度は季節などの影響を受けずに常に1~15℃で保たれていることが大切です。

温度計で測るのが正確ですが、冷暗所の温度は手などの肌がひんやりとした感覚になるくらいだとざっくりと覚えておくだけでよいでしょう。

食品などを温度が0℃以下の場所で保存すると凍ってしまうので、冷暗所としては0℃以下は不適切です。食品などを0℃以下で保存してほしい場合には「要冷凍」などと書かれているはずです。
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冷暗所として活用できる可能性のある場所5選

では具体的に冷暗所とはご家庭内のどこにあるのでしょうか?ここでは冷暗所として活用できる可能性のある場所5選をご紹介します。

ただし、それぞれのご家庭の構造・季節・地域などによって左右されやすいですので、冷暗所の環境に適しているかをご自身でしっかり確認するようにしてください。

1.冷蔵庫

冷暗所として最も活用しやすいのが、どのご家庭にもある冷蔵庫です。

冷蔵庫の温度は通常1~5℃に保たれています。もちろん、ドアが閉まっているときには光も入りません。冷蔵庫内は風通しがよいとは言えませんが、湿度も安定しています。冷蔵庫は冷暗所の条件をおおよそ満たしているのです。夏場は他の冷暗所の環境が悪くなりやすいので、冷蔵庫は重宝するでしょう。

特に冷暗所としておすすめなのは野菜室です。野菜室の温度はおおよそ5~7℃で、通常の冷蔵室よりも温度が高くなっています。冷暗所として温度が高すぎずることも低すぎることもありません。また、野菜が長持ちしやすいように湿度もちょっと高くなっているので、食品が乾燥しづらいです。

ただ冷蔵庫も万能ではありません。そもそも冷蔵庫のスペースは限られていますし、冷蔵庫の保存条件だと劣化しやすい食品もあります。

たとえば、ジャガイモの最適な保存温度は約11~15℃ですので、冷蔵庫の温度では低すぎます(もちろん、野菜室の温度でも低すぎます)。ジャガイモを冷蔵庫に入れてしまうと美味しさが損なわれてしまうのです。

何でも食品を冷蔵庫に入れるのではなくて、食品ごとに保存に最適な温度・湿度があるので、しっかりと確認しておくことが大切です。

2.キッチンの収納棚

冷暗所としてよく利用されるのがキッチン周辺の戸棚です。キッチン上部・下部にはだいたい収納スペースがありますよね。

キッチンの収納棚は外部の温度の変化を受けづらいですし、直射日光も当たりません。冷暗所として適切な環境である可能性が高いです。

ただシンク下の収納棚は湿気がこもりやすいので、除湿剤を入れるなどの工夫が必要です。食品は未開封のものだけを保管するようにしたほうがよいかもしれません。

また、夏場などはキッチンの収納棚も温度が上昇しがちです。冷暗所には不適切なケースもありますので、しっかりと確認することが大切です。常温とあまり変わらないと感じる場合には、冷暗所として活用するのはあきらめましょう。

3.床下収納

戸建て住宅などでは床下収納が備え付けられているところもよくありますよね。

床下収納には日光が入りません。また、空気は冷たいものほど下のほうへ流れていくという性質があるので、床下収納の温度は常温よりも低い状態で保たれやすいです。床下収納も冷暗所として利用できる可能性が高いでしょう。

ただ最近の日本の住宅の床下収納は湿気がこもりやすい構造になっているので、食品などを保管するときには除湿剤などを活用しましょう。定期的にフタを開けることで湿気を逃してあげるのも効果的です。

また、こちらも夏場の気温が上がる時期は注意が必要です。他の場所よりは温度が低くなっていても、冷暗所としては温度が高すぎる状態になっている可能性があるからです。冷暗所として適した状態になっているかはしっかり確認しましょう。

4.玄関・廊下・階段など

特別収納場所ではなくても、冷暗所として適している可能性があります。たとえば、玄関・廊下・階段などは意外と冷暗所の条件を満たしていることがあります。

それぞれのご家庭によって違いますが、玄関・廊下・階段などは直射日光があまり当たらない構造になっていたりします。さらに生活の動線になっている場所ですから、空気もよく流れています。食品などを保管する冷暗所として活用できるかもしれません。

ただやはり夏場はこのようなところも気温が上がりますので、十分に注意が必要です。また、生活スペースを圧迫しない工夫も必要になるでしょう。

5.ベランダ

ベランダも直射日光の当たらない場所を確保できれば、夏場以外は冷暗所として利用できることがあります。ダンボールなどで暗所を確保するとよいでしょう。

ただ雨や雪があたらないように工夫が必要です。また、基本的に外ですから害虫などにも注意する必要があります。

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冷暗所の確保は難しい…

昔の日本家屋は木造で風が通りやすい構造だったため、自宅に冷暗所として利用できる場所がたくさんあったようです(もちろん、冬場は寒かったかと思います)。

しかし、現在の日本の住宅は非常に機密性の高い構造になっているため、自宅に冷暗所の条件を完全に満たす場所はほとんどありません。特にアパート・マンションなどの集合住宅では、冷暗所を見つけるのが非常に難しいかと思います。

ここまで読んできてくださった方はおわかりかもしれませんが、夏場でも確実に冷暗所として使えるのは「冷蔵庫」くらいしかないかもしれません。

自分で冷暗所を作ってしまう方法とは?

もし自宅に冷暗所として利用できる場所が見つからない場合には、クーラーボックスを利用するのが便利です。

夏場以外はクーラーボックスに食品などを入れておくだけでOK!おおよそ冷暗所の条件を満たしてくれるので、適当なところに置いておきます。

夏場は保冷剤で温度を1~15℃に調節します。温度を管理するには、やはりクーラーボックス内に温度計をつけてしまうのが便利です。最近は100円ショップにも温度計が売っています。

また、クーラーボックスを持っていない場合には、発泡スチロールの箱でも代用できます。発泡スチロールには熱・湿気を断つ機能があります。もちろん、フタを閉めれば日光も届きません。

こちらも夏場は保冷剤で温度を調節します。また、野菜を保管する場合には箸などでいくつか穴を開けておきましょう。野菜が酸素不足にならないようにするためです。

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冷暗所での保存に適した食品とは?

例を挙げるとキリがなくなってしまいますが、ここではいくつか冷暗所での保存に適した食品をご紹介します。これらは確実に冷暗所に保存するようにしましょう。

1.お米

米の保存は常温というイメージがありますが、実は冷暗所の保存が適しています。米は高温多湿だとカビが生えてしまいやすいですが、冷暗所で保存すれば確実にカビを防げます。また、米を冷暗所に保存することで、米に付着する害虫の発生も防げます。さらに、米の劣化も防げるので、おいしさも長持ちします。

ただ米を冷暗所に保存するといっても、冷蔵庫に入れるのはよくありません。お米が乾燥しすぎてしまうからです。そもそも普通のご家庭でお米を冷蔵庫に保管するのは現実的ではないでしょう。

お米を保管するときには高温多湿になりやすい場所を避けるイメージでOKです。

2.小麦粉・片栗粉・ベーキングパウダーなど

小麦粉・片栗粉・ベーキングパウダーなどの粉類は常温保存できることになっていますが、うっかり高温多湿になるとすぐ劣化してしまいます。そのため、できれば冷暗所での保存がおすすめです。

また、小麦粉などの粉類を冷暗所で保存することで、ダニの発生を防ぐことができます。ダニは寒さに弱いからです。

ただ冷暗所に保存する場合も油断大敵!ダニが寒さに弱いといっても、確実に死ぬわけではありません。しかもダニはちょっとしたスキマでも入り込みます。特に小麦粉等の粉類のパッケージを開封した後は、しっかりと密閉できる容器に入れることが大切です。

3.油類

ごま油・サラダ油・オリーブオイルなどの調理油も、冷暗所での保存がおすすめです。油類は直射日光に当たると酸化してしまいます。必ず冷暗所のような直射日光の当たらない場所で保存しましょう。

ただ油類は冷蔵庫ほど温度が低いと固まってしまうものもあります。料理での使いやすさも考えると、キッチン周辺の収納棚が最適な場所かと思います。

4.砂糖・塩など

砂糖や塩などの粉末状になっている調味料のほとんどは、高温多湿の場所が苦手です。高温だと溶けてしまうこともありますし、多湿だと固まってしまうこともあります。

そのため、冷暗所で保管できるのが最もよいです。それが無理でも日光が当たらずに温度・湿度ができるだけ一定に保たれている場所を確保しましょう。

5.お酒

お酒は直射日光で劣化してしまう上に、急な温度変化でも味が落ちてしまいます。特に高級なお酒を劣化させてしまうのは非常にもったいないですから、しっかりと冷暗所に保管しておきましょう。

ワインのように温度管理をしっかりしたほうが美味しさを保てるお酒もあります。適切な保存方法を覚えておくのがよいです。

最後に

いかがでしたか?冷暗所とは具体的にどのようなところなのかについて解説してきました。

正直なところ、現在の日本の住宅環境だと意外と冷暗所となる場所がありません。特に夏場は高温多湿になるため、冷暗所を確保するのが大変になります。冷蔵庫くらいしかないというケースがほとんどかもしれません。

ただ食品は適切な方法で保存することで美味しさが長持ちしますし、カビなどの衛生的なトラブルも防げます。せひ食品を適切に保存することを心がけてくださいね。



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