日常的にコーチジャケットを愛用している方も、きっとたくさんいらっしゃるでしょう。自分が気に入っているコーチジャケットはできるだけ長持ちさせたいものですよね。
ここではコーチジャケットを長持ちさせる適切な洗濯方法をご紹介します。また、コーチジャケットのお手入れの仕方に関する疑問にも回答しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
コーチジャケットとは?
コーチジャケットの適切な洗濯方法を考える前に、ちょっとだけコーチジャケットについて理解を深めておきましょう。コーチジャケットのお手入れの仕方を考えるヒントになるかもしれません。あまり興味がない方は読み飛ばしてくださいね。
「コーチジャケット(Coach Jacket)」はアメリカ発祥のスポーツジャケットで、単純にアメリカンフットボールのコーチがよく着用していたことが名前の由来だそうです。現在ではアメカジファッションやストリートファッションの定番アイテムとして世界中で愛されています。
コーチジャケットの定義は曖昧になりつつありますが、一般的に「①シャツ襟になっている」「②スナップボタンで開閉する」「③袖口がゴムなどで絞られている」「④直線的な裾をドローコードで絞れる」「⑤メッシュ・フランネル・フリースなどの裏地がついている」というデザインの特徴があります。
また、もともとコーチジャケットの表地の素材にはナイロンが使われていましたが、最近ではポリエステルが使われることもよくあります。さらにコーチジャケットとしては変則的ですが、デニム・コーデュロイ・ベロアといったさまざまな素材のものがファッションアイテムとして登場しています。
コーチジャケットの適切な洗濯方法とは?
洗う
一般的なコーチジャケットは洗濯機にかけることができます。ただ例外的なものもありますから、まずはご自身のコーチジャケットの洗濯表示を確認してみてください。ここではコーチジャケットを洗濯機にかける前提で手順をご紹介していきます。
まずコーチジャケットを洗濯機にかける場合には、できれば洗濯ネットに入れるのがよいです。コーチジャケットへのダメージをできるだけ抑えるためです。ダイソーなどの100円ショップに売られているもので十分です。
ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、コーチジャケットを洗濯ネットに入れる前に「①ボタン・ファスナーなどをすべて閉じる」→「②裏返す」→「③たたむ」というステップを踏んでおきましょう。そうすれば、さらにコーチジャケットへのダメージを軽減できます。
あとはコーチジャケットを普通に洗濯機にかけるだけです。このとき、洗濯機のソフトコースなどを使うとよいです。
コーチジャケットの洗濯に使用する洗剤は基本的に何でもよいです。ただコーチジャケットをより大切に扱いたいのだれば、花王のエマールなどのおしゃれ着用中性洗剤を使うのがおすすめです。できれば柔軟剤も使いましょう。
また、コーチジャケットの脱水時間はいつもより短くするのがよいです。コーチジャケットはそれほど水分を吸わないので、おおよそ30~60秒くらいで十分です。
乾かす
コーチジャケットを洗濯後(脱水後)に放置してしまうとシワになってしまうことがありますから、すぐにハンガーなどに吊るしましょう。コーチジャケットは直射日光に長時間当てると変色する(黄ばむ)ことがありますので、日陰で風通しのよいところで乾かすのがよいです。
そして、このコーチジャケットを干す前の工夫が大事です。ここでしっかりとシワを伸ばしておけば、基本的にコーチジャケットにアイロンをかける必要はなくなります。
まずコーチジャケットの端を両手で持って、上から下へバサッと何度か振りさばきます。全体の大きいシワをとります。
STEP2.引っ張る
襟・袖・裾などの縫い目がたくさんあるところは、シワが残りやすいです。ピーンと何度か引っ張ることで、シワを引き延ばします。
STEP3.叩く
コーチジャケットを叩くことで表面のシワを伸ばします。手のひら全体で両側から挟むように叩きましょう。ハンガーに吊るしてからのほうがやりやすいです。
アイロンをかける
前述の通り、コーチジャケットは洗濯後にしっかりとシワを伸ばしておけば、アイロンなしで十分に着用できるレベルになります。ただコーチジャケットのシワがあまりにきつい場合には、アイロンをかけるとよいでしょう。
一般的なコーチジャケットの素材はナイロンやポリエステルです。ナイロンやポリエステルは高熱に弱い素材ですが、一切アイロンを使えないほどではないのです。
ただし、コーチジャケットにプリント・ワッペン・刺繍が入っているなど特殊なデザインが施されている場合には、アイロンを使用できないことがあります。何度も繰り返しますが、必ずそれぞれのコーチジャケットの洗濯表示をご確認ください。
ではコーチジャケットにアイロンをかける具体的な手順を確認していきましょう。
まずコーチジャケットにアイロンをかける場合には、必ず適当なハンカチなどをあてます。コーチジャケットへの負担をできるだけ軽減するためです。
また、アイロンの温度設定は約80~120℃の低温にします。そうすれば、コーチジャケットがアイロンの熱で溶けてしまうことはありません(ナイロンとポリエステルの融点はいずれも200℃以上です)。
あとはコーチジャケットに普通にアイロンをかけていくだけです。コーチジャケットのシワが目立つところをたっぷりと霧吹きで湿らせた上で、アイロンをかけていきましょう。ゆっくりと一定方向にアイロンを動かすのがシワを伸ばすコツです。
コーチジャケットの適切な洗濯頻度とは?
ではコーチジャケットはどのくらいのペースで洗濯すればよいのでしょうか?ここでは一般的なコーチジャケットの洗濯頻度の目安をご紹介します。
たとえば、コーチジャケットを1週間に3~4回くらいのペースで着ている場合には、やはり汗・皮脂・ほこりなども蓄積しやすいはずです。そのため、コーチジャケットを1か月に1回くらいは洗濯するのが目安となります。
一方、コーチジャケットを1週間に1回くらいのペースで着ている場合には、それほど汗・皮脂・ほこりなどは蓄積しません。したがって、コーチジャケットは1シーズンに1回くらい洗濯するのが目安になるでしょう。
ただこれはあくまで一般的な目安です。個人の価値観は異なりますので、コーチジャケットの洗濯頻度に正解はありません。コーチジャケットのインナーに何を着るのかなどによっても変化してくるかと思います。
常にコーチジャケットを清潔にしておきたい方は、洗濯頻度を上げてもよいかもしれません。いつもコーチジャケットから洗剤や柔軟剤のいいニオイがするのは気持ちがいいですよね。
しかし、洗濯頻度を上げると、コーチジャケットの寿命は確実に短くなります。どれだけ注意をしていても、コーチジャケットは洗濯されるごとにダメージを受けるからです。したがって、コーチジャケットをできるだけ長持ちさせたい方は、無暗に洗濯頻度を上げすぎないほうがよいでしょう。
コーチジャケットの清潔さと寿命のバランスを考えた上で、ご自身に合ったコーチジャケットの洗濯頻度を決めてみてください。
コーチジャケットのお手入れの仕方Q&A
コーチジャケットは洗濯で縮むの?
できれば洋服は新品の時と同じサイズ感で着たいものですよね。ではコーチジャケットは洗濯すると縮んでしまうのでしょうか?
一般的なコーチジャケットは日常的な洗濯ではほぼ縮みません。コーチジャケットが洗濯で縮むことは特に気にする必要はないでしょう。
ただし、コーチジャケットを熱湯で洗濯すると縮むことがあります(煮洗い)。コーチジャケットは普通に水またはぬるま湯で洗濯しましょう。
コーチジャケットは洗濯で色落ちするの?
ブラック、レッド、ブルー、グリーン、イエローなどなど…。コーチジャケットはカラフルなものがたくさんあります。ではコーチジャケットを洗濯すると色落ちしてしまうのでしょうか?
コーチジャケットは日常的な洗濯くらいではほぼ色落ちしません。そのため、コーチジャケットの洗濯による色落ちには、あまり過敏にならなくてもよいと思います。
ただコーチジャケットが一切洗濯で色落ちしないわけではないですから、他の洋服への色移りには注意しましょう。他の洋服への色移りが心配な場合は、淡色の洋服との洗濯は避けるのがおすすめです。
コーチジャケットを乾燥機にかけてもよいの?
洋服を乾かす時間を短縮するために、普段から乾燥機を使っている方もたくさんいらっしゃるでしょう。ではコーチジャケットを乾燥機にかけてもよいのでしょうか?
コーチジャケットを乾燥機(タンブラー)にかけるのは基本的にNGです。おそらくほとんどのコーチジャケットには洗濯表示に乾燥機(タンブラー)禁止のマークがついているはずです(もちろん、例外的なものもあります)。
洋服の水分を高熱と機械的運動で蒸発させる乾燥機は、洋服に対するダメージが非常に大きいです。特にコーチジャケットの素材はナイロンやポリエステルがほとんどですから、コーチジャケットを乾燥機にかけると変形してしまう危険性があります。コーチジャケットの洗濯後は自然乾燥がよいです。
コーチジャケットの襟や袖の皮脂汚れを落とすには?
洋服はずっと使っていると襟や袖の皮脂汚れが落ちづらくなってきますよね。もちろん、コーチジャケットも例外ではありません。ではコーチジャケットの襟や袖の皮脂汚れを落とすにはどうしたらよいのでしょうか?
コーチジャケットの襟や袖の皮脂汚れが目立つ場合には、事前に洋服用の中性洗剤を襟や袖に塗り込んでおくのがおすすめです(もし洋服用の中性洗剤がなければ、食器用の中性洗剤でもよいです)。洗剤がピンポイントで作用するため、襟や袖の皮脂汚れがきっちりと落ちやすくなります。
これでも完全にコーチジャケットの襟や袖の皮脂汚れが落ちない場合には、実は女性が化粧を落とすときに使う「クレンジングオイル」が効果的です。というのも、クレンジングオイルには人間から出た皮脂が酸化したもの(これが洋服の襟や袖の皮脂汚れになります)を分解する作用を持っているからです。
まずは適当なタオルやハンカチなどにクレンジングオイルをつけます。そして、コーチジャケットの襟や袖から皮脂汚れを押し出すイメージで何回か叩いてあげましょう。あとはコーチジャケットを通常通り洗濯するだけです。そうすれば、コーチジャケットの襟や袖の皮脂汚れがすっきりと落ちているはずです。
男性はクレンジングオイルを普通持っていないかと思いますが、クレンジングオイルはドラッグストアなどでおおよそ300~500円くらいで購入できます。どうしてもコーチジャケットの襟や袖の皮脂汚れを何とかしたい場合にはぜひ試してみてください。
最後に
いかがでしたか?コーチジャケットの適切な洗濯方法などをご紹介してきました。コーチジャケットは普段の洗濯やお手入れの仕方をちょっと工夫するだけで長持ちしますので、ぜひ大事に使ってあげてくださいね。
<画像引用>
●古着屋JAM
https://jamtrading.jp/
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