ナイロンジャケットを普段から愛用している方も、きっとたくさんいらっしゃるでしょう。ナイロンジャケットをファッションに組み込むと、手軽にスポーティな印象を作り出すことができます。
ただファッションでは季節感も大切です。ナイロンジャケットを着る最適な時期はいつくらいなのでしょうか?
目次
ナイロンとは?
ナイロンジャケットの最適な時期はいつくらいなのかを考える前に、ちょっとだけナイロンという素材について理解を深めておきましょう。何かのヒントになるかもしれません。あまり興味がない方は読み飛ばしてくださいね。
「ナイロン(Nylon)」は1935年に開発された世界初の合成繊維で、主に石油を原料につくられます。もともとはアメリカのデュポン社の商品名でしたが、現在ではポリアミド系繊維の総称として定着しています。
ナイロンは頑丈かつ柔軟な上に非常に安価だったため、女性用ストッキングの素材として爆発的に普及しました。現在では洋服はもちろん、テント、パラシュート、カーペットなど生活のさまざまなところで利用されています。
洋服の素材として使用するときのナイロンの長所・短所は以下の通りです。
ナイロンの長所
- 頑丈で破れづらい
- シワになりづらい
- 摩擦に強い
- 水に濡れても乾きやすい
- 虫害・カビなどにも強い
ナイロンの短所
- 汗などをほとんど吸収しない
- 静電気が発生しやすい
- 高熱に弱い
ナイロンジャケットの最適な時期はいつくらいなのか?
ナイロンジャケットは特別通気性の高いわけではありませんので、真夏の気候には向いていません。また、ナイロンジャケットは特別防寒性の高いわけでもありませんので、真冬の気候にも向いていません。
したがって、一般的にナイロンジャケットが活躍する主な時期は春と秋です。ナイロンジャケットはおおよそ20℃前後の時期に最も活用しやすいでしょう。
それぞれのアイテムやコーディネートにも影響されますが、具体的にナイロンジャケットをいつからいつまで着用できるかは、下記くらいが目安になるかと思います(東京の気候を基準にしています)。インターネット上の口コミを調べてみても、おおよそこのくらいを目安にしている方がほとんどという印象でした。
【秋】…9月下旬ごろから11月下旬ごろまで
ナイロンジャケットを夏や冬に着るのは変なのか?
ではナイロンジャケットを夏や冬に着るのは変なのでしょうか?ナイロンジャケットは夏や冬の気候に向いていないという話をしましたが、いくつか例外はあります。そのため、一概にナイロンジャケットを夏や冬に着るのが変だとは言えないでしょう。ナイロンジャケットを夏や冬に着てもよいケースを考えてみましょう。
ナイロンジャケットを夏に活用する
ナイロンは特別通気性の高い素材ではありません。そのため、真夏の太陽がギラギラと照り付けるようなときにナイロンジャケットを羽織っていると、「暑苦しい…」という印象を与えてしまいがちです。もちろん、ファッションとしてオシャレには見えづらいです。
しかし、ショッピングモール・映画館・飲食店などの建物内では、夏場になると冷房が効きすぎていることがあります。Tシャツなどの半袖では肌寒いことも…。そんなときにちょっと羽織るものとしてナイロンジャケットを活用するのはありかもしれません。ナイロンジャケットは軽いので、カバンに潜ませやすいのもよいですね。
ナイロンジャケットを冬に活用する
ナイロンは特別防寒性の高い素材でもありません。そのため、真冬の空気が凍てつくようなときにナイロンジャケットを外側に着ていると、「寒々しい…」という印象を与えてしまいます。もちろん、こちらもファッションとしてオシャレには見えづらいでしょう。
しかし、ナイロンジャケットをロングコートなどの内側に着るのは面白いかと思います。真冬のロングコートにはセーターやカーディガンなどを内側に着るのが定番ですから、あえてナイロンジャケットを内側に着ると差別化になります。ただファッションとしては中級~上級テクニックです。あまり自信がない方はやめておいたほうがよいかもしれません。
最後に
いかがでしたか?ナイロンジャケットの最適な時期はいつくらいなのかについて考えてきました。一般的にナイロンジャケットが活躍する主な時期は春と秋でしたが、ナイロンジャケットを夏や冬に活用できるケースもあります。そのため、一概にナイロンジャケットを夏や冬に着るのが変だとは言い切れないでしょう。
ご自身が持っているナイロンジャケットのデザインなども考慮した上で、いつ着用するのかを判断してみてくださいね。
<画像引用>
●古着屋JAM
https://jamtrading.jp/
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