打撲は放置しておけば治る?打撲で病院に行くべき判断基準とは?

きっとあなたも日常生活やスポーツで打撲を経験したことがあるでしょう。ただ頻繁に起きるケガだからこそ、打撲の対処方法は意見が分かれたりします。

「打撲なんて放置しておけば勝手に治る」という意見もありますし、その一方で「打撲をしたらすぐに病院に行くべきだ」という意見もあります。いざ打撲をしてしまったらどうしたらよいのかと迷ってしまいますよね。

では実際のところ、打撲は放置しておけば自然に治るものなのでしょうか?それとも打撲をしたら病院に行くべきなのでしょうか?

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そもそも打撲とは?

そもそも打撲とは、転倒や衝突などによって身体の内側の皮下組織や筋肉などを損傷することです。全身のあらゆる部位で起きる可能性のあるケガで、打ち身と呼ばれることもあります。

打撲は身体の内側の損傷ですから、基本的に傷口を伴いません。しかし、打撲は少なからず内出血炎症を引き起こすため、患部に痛みや腫れが発生します。

また、打撲にもさまざまな損傷レベルがあります。何もせずに自然に治る軽傷のケースがほとんどですが、骨折や内臓損傷などを伴う重症のケースもあります。

打撲は放置しておけば自然に治るの?

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打撲は放置しておけば自然に治るものなのでしょうか?前述の通り、打撲といっても損傷レベルはさまざまです。したがって、打撲を放置しておいても自然に治るかどうかは、どのくらいの損傷レベルなのかによって変わります。

たとえば、手足を家具にぶつけたなどの軽傷の打撲は、基本的に内出血や炎症もそれほどひどくなりません。そのため、適切な応急処置をした上でできるだけ安静にしていれば、おおよそ1~2週間ほどで痛みや腫れが引いてきます。必ずしも病院を受診する必要はないでしょう。

一方で、交通事故で全身を強打したなどの重傷の打撲となると、皮下組織・筋肉・血管・神経なども広範囲に損傷するため、自然には治らない可能性があります。こうした重傷の打撲では、骨折や内臓損傷などを伴っているかもしれません。必ず病院で診察・治療を受けるようにしましょう。

打撲で病院に行くべき判断基準とは?

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では打撲で病院に行くべきかどうかはどのように判断すればよいのでしょうか?打撲の症状を見た目だけで判断するのは難しいですが、とりあえず下記のようなときには必ず病院を受診しましょう。「特に問題はなかった」と確認するだけでも、病院を受診する価値はあります。

1.頭部・胸部・腹部などを強打した

頭部・胸部・腹部などを強打した場合には、必ず病院を受診しましょう。というのも、脳や内臓などの損傷が疑われるからです。打撲直後は何ともなかったとしても、数日後に異常が出ることもあります。

2.患部の内出血・炎症が非常に広範囲に出ている

打撲の内出血や炎症があまりにひどいと、血管・神経などが圧迫されることで機能障害が出ます。何らかの組織への血流が長時間停止してしまうと、知覚異常・運動麻痺などの後遺症が残ってしまうことも…。打撲の内出血や打撲が非常に広範囲に出ているときには、すぐに適切な応急処置をした上で、病院を受診してください。

3.患部を動かそうとすると激痛が走る

ほとんどの打撲は軽傷ですから、患部を動かせないほどの痛みが出ることはありません。したがって、患部を動かそうとすると激痛が走る場合には、単なる打撲ではない可能性があるでしょう。専門家に診察してもらうのがよいです。

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4.患部を自力で動かせない

単なる打撲で運動機能に問題が出ることはありません。打撲の痛みを我慢すれば、普通に患部を動かせるはずです。逆に患部を自力で動かせないのであれば、骨折の可能性が疑われます。特に肘や膝など関節部位の打撲では注意が必要です。もちろん、骨折が自然に治ることはないですから、専門的な治療を受けてください。

5.患部の痛みや腫れがいつまでも引かない

ほとんどの打撲では内出血や炎症もそれほどひどくならないため、おおよそ1~2週間ほどで痛みや腫れが引いてきます。もし打撲の痛みや腫れがいつまでも引かないのなら、別の異常があるかもしれません。自己判断せずに診察を受けたほうがよいでしょう。

打撲は病院の何科を受診すればよいのか?

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では打撲は病院の何科を受診すればよいのでしょうか?いざ打撲で病院に行こうと思っても迷ってしまいますよね。

一般的に打撲は病院の整形外科を受診するようにします。整形外科は骨・関節・靭帯・腱・神経・筋肉などの運動器を専門としていますから、適切な診察をしてくれるでしょう。

なお、はじめての打撲の診察で整骨院や接骨院には行くべきではありません。というのも、打撲の症状を正確に診断するために必要なレントゲン撮影やMRI検査などは、整骨院や接骨院ではできないからです。もちろん、打撲の治療やリハビリで信頼できる整骨院や接骨院に行くのはよいでしょう。

正しい打撲の応急処置は?

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もしあなたが何らかのアクシデントで打撲をしてしまったら、すぐに応急処置をすることが大切です。最初に適切な対処ができれば、打撲の早期回復につながります。

打撲の応急処置方法としては、「RICE処置(ライスしょち)」を覚えておくとよいでしょう。RICE処置とは下記の4つの頭文字をとったものです。

①Rest(安静にする)
②Ice(冷却する)
③Compression(圧迫・固定する)
④Elevation(挙上する)

Rest(安静にする)

もし何らかのアクシデントで打撲をしてしまったら、まずは安静にしましょう。無理に患部を動かしたりすると、内出血や炎症が悪化してしまいます。また、患部を無闇にさわらないようにします。

Ice(冷却する)

打撲の応急処置で最も重要なのが冷却(アイシング)です。すぐに患部を冷却することで、内出血や炎症を最小限に抑えることができます。もしあなたが打撲をしてしまったら、できるだけ迅速に患部を冷却するようにしましょう。

具体的には氷水を入れたビニール袋(2重・3重にするとよい)などで患部を冷やしてあげるのがよいです。また、手足などを打撲した場合には、氷水の入ったバケツに患部をつけるのでもOKです。ただ凍傷には十分に注意してください。

すぐに氷を用意できない場合には、流しっぱなしにした水道水に患部をつけることでも、一定の冷却効果を得ることができます。

Compression(圧迫・固定する)

打撲をした部位の周辺を包帯やテーピングで圧迫すると、内出血や炎症を抑える効果を得られます。ただ包帯やテーピングをあまりきつくしすぎないようにしましょう。健康な細胞まで壊死してしまうことがあります。

Elevation(挙上する)

患部が心臓より低い位置にあると、患部に血液がどんどん流れるため、内出血や炎症が助長されます。そのため、患部を心臓より高い位置に保つように意識しましょう。たとえば、枕やクッションなどの手軽なものを活用するとよいですね。全身的な打撲の場合には、無理に拳上を意識する必要はありません。

最後に

いかがでしたか?単に打撲といっても損傷レベルはさまざまです。そのため、打撲を放置しておいても自然に治るかどうかは、どのくらいの損傷レベルなのかによって変わります。ちょっとでも心配なことがあるなら、自己判断せずに病院を受診しましょう。

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