お店で洋服を選んでいるとさまざまなサイズ表記を見かけますよね。「S」「M」「L」などは誰でもわかると思いますが、「LL」や「O」はどちらが大きいまたは小さいのかがわからなかったりしませんか?
ここでは洋服のサイズ表記の「LL」と「O」を比較してみます。誰でもパッとイメージできるように、洋服のサイズ表記を順番に並べてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
洋服のサイズ表記の「LL」と「O」は何が違うの?
「LL」とは?
洋服のサイズ表記の「LL」は、単純に「Large」の「L」を重ねた表現で、「2L」と書くこともあります。
洋服のサイズ表記の「LL」はJIS(日本工業規格)が定めたものなので、一般的な日本の洋服のサイズ表記に使われています。「Double Large(ダブルラージ)」と読ませることもあるようですが、これは単なる和製英語です。実はアメリカやヨーロッパといった外国の洋服のサイズ表記には使われていません。
このJIS規格の洋服のサイズ表記を順番に並べると、【「SS」→「S」→「M」→「L」→「LL(2L)」→「3L」→…】と続きます。さらにサイズが大きくなると、4Lなどのように先頭の数字が増えていきます。
つまり、「LL(2L)」は「L」の1段階上のサイズだとわかります。
「O」とは?
洋服のサイズ表記の「O」は、「Over Large」の頭文字をとった省略形で、「Largeを超える(あえてLargeはそのままにしています)」という意味になります。
洋服のサイズ表記の「O」はJASPO(日本スポーツ用品工業協会)が定めたものなので、主に日本のスポーツウェアのサイズ表記に使われています。「英語=海外から来たもの」と考えてしまいがちですが、実はこちらも単なる和製英語です。アメリカやヨーロッパといった外国の洋服のサイズ表記には使われていません。
このJASPO規格の洋服のサイズ表記を順番に並べると【「SS」→「S」→「M」→「L」→「O」→「XO」→「2XO」→…】と続きます。さらにサイズが大きくなると、3XOなどのように先頭の数字が増えていきます。
つまり、「O」は「L」の1段階上のサイズだとわかります。
「LL」と「O」は何が違うのか?
ここまで確認してきたように、洋服ブランドなどによってサイズ表記の仕方が異なるだけで、「LL(2L)」と「O」はいずれも「L」の1段階上のサイズのことを指しています。
したがって、一般的には「LL(2L)」=「O」と考えてよいです。
また、一般的には「LL(2L)」=「O」なわけですから、特定の洋服のサイズ展開において「LL(2L)」と「O」が混在することは基本的にありません。どちらかに統一されているはずです。
表記1 (JIS規格) | 表記1の 正式名称 | 表記2 (JASPO規格) | 表記2の 正式名称 | サイズ |
---|---|---|---|---|
SS | Double Small | SS | Double Small | 小—————大 |
S | Small | S | Small | |
M | Medium | M | Medium | |
L | Large | L | Large | |
LL (2L) | Double Large | O | Over Large | |
3L | Triple Large | XO | Extra Over Large | |
4L | Quadruple Large | 2XO | Double Extra Over Large | |
以下サイズが大きくなるにつれて 先頭の数字が増えていきます。 |
なぜ洋服のサイズ表記の仕方がいくつもあるのか?
洋服のサイズ表記の仕方がいくつもあるのはわかりづらいですよね。なぜ洋服のサイズ表記の仕方はいくつもあるのでしょうか?
実は洋服のサイズ表記の仕方には明確なルールがありません。それぞれの洋服メーカーが独自の基準でサイズ表記を決めている状況です(国や地域などによって一定の慣習はあります)。そのため、洋服のサイズ表記の仕方にはいくつもパターンあるのです。
先ほど登場したJIS規格やJASPO規格にも強制力はありません。JIS規格やJASPO規格を基準として洋服をつくるかどうかは、それぞれの洋服ブランドの自由です。
洋服のサイズ表記で最もよく見かけるのは、「XS」「S」「M」「L」「XL」…というようなものですよね。この洋服のサイズ表記は国際的にも通用するものだそうです。
他にも日本の洋服には「5号」「7号」「9号」「11号」「13号」…というようなサイズ表記もありますし、「0」「1」「2」「3」「4」…というような非常にシンプルなサイズ表記もあります。
さらに外国には他にも洋服のサイズ表記の仕方があります。そのため、外国から輸入された洋服ではまた別のサイズ表記を見かけることがあるかもしれません。
洋服のサイズで失敗しないために!
ここでは洋服のサイズ表記のLLとOについてお伝えしてきました。「自分はいつもLLサイズを着ていたからOサイズでもいいのか!」または「自分はいつもOサイズを着ていたからLLサイズでもいいのか!」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
でもちょっと待ってください!
実際には洋服のサイズ感は各ブランドによってバラバラだったりします。たとえば、AsicsのMサイズのTシャツとadidasのMサイズのTシャツでは、全然着丈・身幅・袖丈が違うなんてこともよくあります。
また、同じ洋服ブランドのものであってもデザインによってサイズ感が変わることがあります。もともとゆったりと着るために設計されているものもあれば、もともとピタッと着るために設計されているものもあるからです。
つまり、自分の洋服はLLサイズやOサイズがいいと決めつけていると、洋服のサイズで失敗してしまう可能性があるのです。洋服がピチピチだと着心地が悪いですし、逆に洋服がブカブカだとだらしない印象になってしまうでしょう。
洋服のサイズで失敗しないためには、実際にお店で試着するのが確実です。インターネット通販で洋服を購入する場合には、しっかり実寸を調べることが大切です。このとき、自分のお気に入りの洋服の実寸と比べるとわかりやすいです。洋服メーカーのサイズ表記はあくまで目安にするくらいがちょうどよいでしょう。
最後に
いかがでしたか?洋服ブランドなどによってサイズ表記の仕方が異なるだけで、「LL(2L)」と「O」はいずれも「L」の1段階上のサイズのことでした。一般的には「LL(2L)」=「O」と考えることができます。
洋服のサイズ表記の仕方がいくつもあるのはわかりづらいですが、今度お洋服を買うときにはぜひ参考にしてみてくださいね。
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