男の子の誕生とともに考え始めるのが端午の節句の五月人形です。ただ五月人形はあまり普段から気にかける商品ではないので、「五月人形の値段の相場はいくらくらいなんだろう?」と疑問に思ってしまいますよね。
ここでは兜飾り・鎧飾り・武者人形など、五月人形の値段の相場についてお伝えします。また、なぜ同じようなサイズ・形の五月人形でも値段に違いが生まれるのかも解説します。
これから五月人形を購入しようと考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
五月人形の値段の相場はいくらくらい?
一般的な五月人形には「兜飾り」「鎧飾り」「武者人形」などの種類があります。それぞれの値段の相場についてみていきましょう。
兜飾り
兜飾りはその名前の通り、兜を中心にした五月人形です。現在では最も種類が多く、代表的な五月人形です。もともとはすべての五月人形で鎧と兜がセットでしたが、兜飾りでは鎧を省略しています。
兜飾りの値段の相場はおおよそ5~60万円くらいです。そのなかでも、よく売れているのは8~20万円ほどのものです。シンプルな飾り付けなので、比較的価格は安い傾向にあります。
鎧飾り
もともとの形式を受け継いでいるという意味で、鎧飾りは正統派の五月人形です。頭から足までの防具すべてが揃えられています。
鎧飾りの値段の相場はおおよそ8~100万円くらいです。そのなかでも、よく売れているのは15~30万円ほどのものです。飾りが大きく豪華になる分、鎧飾りは高価な傾向にあります。
武者人形
武者人形とは江戸時代に鎧兜飾りから別れた、ひとがたの五月人形のこと。人形と鎧兜がセットになっています。五月人形といえば武者人形というような地域もあります。
武者人形の値段の相場はおおよそ6~40万円くらいです。そのなかでも、よく売れているのは10万円前後のものです。
五月人形の値段の違いはどこで決まるのか?
「同じような形・サイズの五月人形なのに、どうしてこんなに値段が違うんだろう?」五月人形を比較検討していると、こんな疑問が生まれますよね。五月人形の値段の違いはどこで決まるのかについて調べてみました。
素材・材料
単純に五月人形に使用されている素材・材料によってお値段が変わります。たとえば、鎧兜のおどし(糸の部分)が正絹であるか化学繊維なのか、鎧兜は金箔押しか金メッキか、革処は本革や印伝革なのかあるいは合皮なのか、道具類が木製なのかプラスチック製なのかなどです。
国内の職人の手でつくられた高級な素材を使っていたりすると、当然五月人形の値段にも反映されることになります。
大量生産か、専門の職人の手作りか
五月人形にはパートさんや内職さんの分業によって大量生産されているものもあります。単純に人件費を安く抑えることができるので、お値段も安くなります。
ただほとんどの五月人形は専門の職人さんの手で1つずつ作られています。当然人件費は高くなるため、大量生産品よりもお値段が高くなります。
手間のかけ方・工程数
五月人形を誰がつくっていたとしても、手間暇がかかっている(工程数が多い)五月人形のお値段は高くなります。
正面から見ただけではその鎧兜が高級品かそうではないかを見分けることはできません。でも良質な鎧兜はひっくり返してみるとすぐにわかります。素人から見ても、何度も手を入れて、細部までこだわった仕上げをしていることがわかるからです。
製作者の知名度・人気
一人でつくることができる人形の数は限られるため、知名度や人気のある製作者による五月人形はお値段が高くなります。その場合、作札に製作者の名前が入っている傾向にあります。
最後に
いかがでしたか?五月人形の値段の相場、五月人形の値段の違いはどこで決まるのかなどをお伝えしてきました。
ぜひ五月人形を購入するときの参考にしてみてくださいね。気になった五月人形については店員さんにたくさん質問するようにするとよいですよ。
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