「突き指の内出血で関節付近がメチャクチャ変色している…!」とあなたは焦っていませんか?確かに身体が不自然に変色するとパニックになってしまいますよね。
でも突き指で内出血を起こすのは決して珍しいことではありませんので、冷静に対処していきましょう。ここでは突き指で内出血を起こしているときの対処方法をお伝えしていきます。
目次
そもそも突き指とは?
突き指で内出血を起こしているときの対処方法を考える前に、まずは突き指がどんなケガなのかを確認しておきましょう。
そもそも突き指は単なる俗称で、正確な医学用語ではありません。スポーツをしているときなどに、手や足の指先に外力がかかることで起きるケガの総称として使われます。
そのため、突き指といっても実際にはさまざまな外傷が含まれます。単なる打撲や捻挫(関節の靭帯・腱・軟骨などを痛めるケガ)などの軽傷のケースが多いですが、脱臼や骨折などの重傷のケースもあります。
なぜ突き指で内出血を起こすの?
突き指の特徴的な症状のひとつに内出血があります。内出血とは文字通り、体内で出血を起こしている状態のこと。突き指で腫れるのは、基本的に関節周辺に血液がたまっているからです。ではなぜ突き指では内出血を起こすのでしょうか?
突き指は指先に外力がかかることで起きるケガでしたね。指関節に無理な負荷がかかるときには、同時に周辺の血管も損傷するため、内出血を起こすのです。もちろん、突き指の内出血で変色を起こすのは、皮膚の下に血液がたまっているからです。
また、突き指の内出血による変色部分は移動することがあります。たとえば、中指の第二関節あたりで内出血が起きたとします。しばらくすると指の内側で血液が移動するため、指先や爪などが変色することがあります。ただ指先や爪を損傷したわけではありませんので、特に心配する必要はないでしょう。
突き指で内出血を起こしているときの応急処置は?
では突き指で内出血を起こしているときはどのように対処したらよいのでしょうか?実は突き指で内出血がひどかったとしても、特に突き指の応急処置の方法は変わりません。患部がメチャクチャ変色していたりすると焦りますが、通常の突き指の応急処置をしていきましょう。
もしあなたが突き指をしてしまったら「RICE処置(ライスしょち)」を思い出してください。RICE処置とは応急処置の基本で、下記の4つの原則の頭文字をとったものです。
①Rest(安静にする)
②Ice(冷却する)
③Compression(圧迫・固定する)
④Elevation(挙上する)
Rest(安静にする)
もしスポーツをしているときなどに突き指をしてしまったら、まずは安静にしましょう。無理に運動を続けたりすると、内出血や炎症が悪化してしまいます。また、患部を無闇にさわらないようにします。
Ice(冷却する)
突き指の応急処置で最も重要なのが冷却(アイシング)です。すぐに患部を冷却することで、内出血や炎症を最小限に抑えることができます。もし突き指をしたらできるだけ迅速に患部を冷却するようにしましょう。
具体的にはキンキンに冷えた氷水の入ったバケツを用意します。そして、そこに約15~20分ほど患部を入れているがよいです。また、氷をたっぷりと入れたビニール袋(2重・3重にするとよい)などで患部を冷やすのでもOKです。ただ凍傷には十分に注意してください。
すぐに氷を用意できない場合には、流しっぱなしにした水道水に患部をつけることでも、一定の冷却効果を得ることができます。
Compression(圧迫・固定する)
突き指で傷めた関節を包帯やテーピングで圧迫すると、患部への血流が止まるため、内出血や炎症を抑える効果を得られます。また、指関節を固定することで、靭帯などの修復を早める効果も得られます。昔は指を引っ張るという民間療法もありましたが、実は逆効果ですから絶対にやらないようしましょう。
突き指のテーピングは以下の動画を参考にしてみてくださいね。ただ包帯やテーピングはあまりきつくしすぎてはいけません。健康な細胞まで壊死してしまうことがあります。
Elevation(挙上する)
患部が心臓より低い位置にあると、患部に血液がどんどん流れるため、内出血や炎症が助長されます。そのため、突き指をしたほうの手をを心臓より高い位置に保つようにしましょう。これは就寝時にも行うと突き指が治りやすくなるので、ぜひ意識してみてください。
突き指で内出血がひどいときは病院に行くべきなの?
「突き指の内出血で関節付近がメチャクチャ変色している…!」なんてときは、すぐに病院で診察を受けるべきなのでしょうか?
突き指では内出血がひどくても軽傷というケースがあります。単なる打撲や捻挫などの軽傷であれば、自宅で安静にしているだけでも自然に治ります。必ずしも病院に行く必要はありません。血管が修復されれば、内出血も目立たなくなっていくでしょう。
一方で突き指には内出血がそれほど目立たなくても重傷というケースもあります。靱帯断裂・脱臼・骨折などを伴うような重傷は、もちろん自然に治ることはありません。必ず病院で専門的な治療を受ける必要があるでしょう。
このように突き指の症状を見た目だけで正確に判断することはできません。ちょっとでも不安に思うことがあるのなら、自己判断せずに病院で診察を受けたほうがよいです。
なお、突き指は病院の整形外科を受診するようにします。というのも、どのくらい靭帯や骨などが損傷しているかを正確に判断するためには、レントゲン撮影が必要になるからです。MRI検査が必要になることもあるかもしれません。
整骨院や接骨院ではレントゲン撮影やMRI検査はしてくれませんので、必ず整形外科の専門医がいる病院を選びましょう。もちろん、突き指の治療やリハビリの段階で信頼できる整骨院や接骨院に行くのはよいでしょう。
最後に
いかがでしたか?突き指で内出血を起こしているときの対処方法をお伝えしてきました。突き指で内出血を起こすのは普通のことですから、冷静に応急処置をしていきましょう。
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