いつも夏になると鼻血が出る原因と対処方法まとめ

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「いつも夏になると鼻血が出やすくなる…」

あなたはこんな症状に悩んでいませんか?もしかして何かの病気なのではないかと心配になってしまう方もいらっしゃるでしょう。ここでは夏になると鼻血が出やすくなる原因と対処方法をお伝えします。

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鼻血が出るメカニズムとは?

夏になると鼻血が出やすくなる原因を探る前に、まずは鼻血が出るメカニズムを把握しておきましょう。

鼻血は顔の目立つ部分で起こるために慌てがちですが、基本的にはかすり傷などと同じもので、鼻の内部の毛細血管が傷つくことで出血します。

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そして、ほとんど鼻血は、鼻中隔(左右の鼻の穴を分けているところ)にある「キーゼルバッハ部位」というところから出ます。このキーゼルバッハ部位は毛細血管が集中しているだけでなく、表面の粘膜も非常に薄くなっているため、日常生活で起きる些細な衝撃でも出血してしまうことがあるのです。

夏になると鼻血が出やすくなる原因とは?

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ではなぜ夏になると鼻血が出やすくなることがあるのでしょうか?夏にだけ鼻血が出やすくなると、何かの病気なのではないかと心配になってしまいますよね。でもほとんどの場合は病気などではないので安心してください。

夏になると鼻血が出やすくなる原因は、体温を外部に逃すために血管が拡張することです。あまりに血管が拡張すると、キーゼルバッハ部位の毛細血管が切れて出血してしまうことがあるのです。パンパンに膨らませた水風船が破れてしまうようなイメージを持つとわかりやすいかもしれません。

お風呂で鼻血が出やすいという場合も、同じような理由だと考えられるでしょう。

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夏になると鼻血が出やすくなる人の特徴とは?

夏になると鼻血が出やすくなる原因はわかりました。でもたいていの人は夏になったからといって鼻血を出さないですよね。夏になると鼻血が出やすくなる人には、何か特徴があるのでしょうか?

夏になると鼻血が出やすくなる人の共通点は、単純にキーゼルバッハ部位の粘膜が弱っているということです。キーゼルバッハ部位の粘膜が弱っているために、体温を外部に逃すために血管が拡張するだけでも、鼻血が出てしまいやすいのです。

風邪・アレルギー性鼻炎などで頻繁に鼻をかんでいたりすると、キーゼルバッハ部位の粘膜が弱くなってしまいます。

また、子供はキーゼルバッハ部位の粘膜がデリケートにできています。そのため、子供も夏になると鼻血が出やすくなります。

もしかして病気かも?危険な鼻血を判別する方法

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夏になると鼻血が出やすくなるとしても、単にキーゼルバッハ部位の粘膜が弱っているだけであれば、それほど問題ではありません。

しかし、何らかの病気が原因で鼻血が出やすくなっている可能性もあります。では何らかの病気が原因で鼻血が出ている場合は、どのように見分ければよいのでしょうか?以下のポイントをチェックしてみてください。

そして、気になるポイントがあれば、早めに病院を受診しましょう。「特に病気ではなかった」と確認するだけでも、病院を受診する価値はあります。

特に何もしていないのに、急に鼻血が出る

「鼻をぶつけた」「鼻をかんだ」「鼻をいじった」「鼻をすすった」「くしゃみをした」など、特に何もしていないのに鼻血が出るという場合は、何らかの病気を疑ったほうがよいかもしれません。

鼻の奥から出血がある

ほとんどの鼻血はキーゼルバッハ部位から出るのでした。もっと鼻の奥から出血があるときには、何らかの病気の可能性もあります。

鼻血がなかなか止まらない

どれだけ時間がかかっても、通常の鼻血は約15~20分ほどで止まります。しかし、何らかの病気が原因の鼻血は、安静にしてもなかなか止まらないことがあります。鼻血が30分以上も止まらないというときには、何らかの病気を疑いましょう。

全身的に出血がある

白血病や特発性血小板減少性紫斑病(ITP)などの場合は、全身的に出血が起きやすくなります。鼻血だけでなく、歯茎からの出血があったり、アザが出来やすくなります。

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夏に鼻血が出やすいときの対策方法は?

特別な病気が原因ではないとしても、夏に鼻血が出やすくなるのは困りますよね。ここでは運動をしているときに鼻血が出るときの対策方法をいくつかご紹介します。

鼻の内部にワセリンを塗る

よくボクサーが顔や身体にワセリンを塗っているのを見かけますよね。ワセリンには出血を予防・抑制する効果があるからです。

夏になると鼻血が出やすくなるという方は、その時期だけでも鼻の内部にワセリンを塗りましょう。最初は鼻の内部のワセリンを塗ると違和感がありますが、だんだんと慣れてきます。ワセリンは薬局やドラッグストアなどで購入できます。

鼻血予防に効果的な栄養素を摂る

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鼻血予防に効果的な栄養素はいくつかありますが、特に頻繁に意識的に摂取してもらいたいのが、「ルチン」というポリフェノールの一種です。

ルチンには毛細血管を強化する働きがあるため、出血性の疾患を予防する効果があります。もちろん、鼻血の予防も期待できます。そば、アスパラガス、トマト、ミカン、レモンなどにルチンは豊富に含まれています。

レーザー治療をする

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どうしても夏になると鼻血が出やすくなるという方は、病院でレーザー治療を受けるのも1つの手です。レーザーでキーゼルバッハ部位を焼くことで、毛細血管から出血しづらくします。

レーザー治療というと大げさに感じますが、処置は約30分ほどしかかからず、入院などの必要もありません。また、気になるの費用も片方の鼻で約3,000円前後です(健康保険適用で3割負担の場合)。

正しい鼻血の止血方法は?

上記のことを試しても、鼻血が出てしまうことはあるでしょう。そんなときはやや頭を下げた姿勢をとりましょう。そして、小鼻(両側の鼻先のふくらんだ部位)を強くつまめば、数分でキーゼルバッハ部位からの出血は止まります。

脱脂綿やティッシュペーパーを鼻につめて止血をする場合は、鼻の入り口にだけつめても効果はありません。脱脂綿やティッシュペーパーを鼻の奥に押しこみ、キーゼルバッハ部位をしっかりと圧迫します。

また、「上を向く」「横になる」という民間療法がありますが、鼻血が口に逆流してくるだけで意味がありません。「首筋をトントン叩く」というのも特に効果がないと判明しています。

突然大量の鼻血が出た場合、なかなか鼻血が止まらない場合などには、たかが鼻血と考えずに、速やかに病院に行きましょう。耳鼻咽喉科を受診すれば間違いありません。

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最後に

いかがでしたか?夏になると鼻血が出やすくなる原因と対処方法をお伝えしてきました。

「キーゼルバッハ部位の粘膜が弱っていることで、運動で血圧が上昇するだけでも鼻血が出ている」というのがほとんどのケースです。

ただ重大な病気のサインとして鼻血が出ている可能性も否定できません。気になるようであれば、遠慮せずに耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。

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