なぜチョコレートを食べすぎると鼻血が出るのか?

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「チョコレートを食べすぎると鼻血が出る」という話は、誰でも1度くらいは聞いたことがありますよね。実際、子供のときなどにチョコレートを食べすぎて鼻血を出したことのある方も、きっといらっしゃると思います。ではなぜチョコレートを食べすぎると鼻血が出るのでしょうか?

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鼻血が出るメカニズムは?

なぜチョコレートを食べすぎると鼻血が出るのかを探る前に、まずは鼻血が出るメカニズムを把握しておきましょう。

鼻血は顔の目立つ部分で起こるために慌てがちですが、基本的にはかすり傷などと同じもので、鼻の内部の毛細血管が傷つくことで出血します。

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ほとんど鼻血は、鼻中隔(左右の鼻の穴を分けているところ)にある「キーゼルバッハ部位」というところから出ます。このキーゼルバッハ部位は毛細血管が集中しているだけでなく、表面の粘膜も非常に薄くなっています。

そのため、「鼻をぶつけた」「鼻をかんだ」「鼻をいじった」「鼻をすすった」「くしゃみをした」など、日常生活で起きる些細な衝撃でも鼻血が出てしまうことがあります。

チョコレートを食べすぎると鼻血が出る理由とは?

なぜチョコレートを食べすぎると鼻血が出るのか?それはチョコレートを食べると、一時的に血圧が上昇するからです。一時的にでも血圧が上昇すると、血管には負担がかかるので、鼻の内部の毛細血管が切れて出血してしまうことがあるのです。

ではなぜチョコレートを食べると血圧が上昇するのでしょうか?それにはチョコレートに含まれる「砂糖」「カフェイン」「チラミン」という3つの成分が関係していました。

まずチョコレートにはたっぷり「砂糖」が入っていますよね。砂糖(炭水化物などの糖質でも同じ)を摂取すると、血糖値(血液中のブドウ糖濃度)を調節しようとインシュリンが分泌されます。このインシュリンには血管収縮作用もあるため、血圧が上昇します。

また、「カフェイン」や「チラミン」はそれ自体が血管収縮作用を持っていた成分です。当然、血圧を上昇させる効果があります。

最近では「カカオ含有量が70%を超えるダークチョコレートは血圧を低下させる」という研究結果もあります。しかし、わたしたちがよく食べているミルクチョコレートやホワイトチョコレートは、一時的に血圧を上昇させる効果があります。

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特に子供はチョコレートの食べすぎに注意しよう!

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「チョコレートを食べすぎると鼻血が出るというのは、単なる迷信にすぎない」という意見もあります。確かに大人が板チョコを1枚くらい食べても、鼻血が出るということはほとんどないでしょう。

でも子供は板チョコ1枚でも鼻血が出ます!

大人と子供では身体の大きさが違うので、同じように板チョコを1枚食べたとしても、身体に与える影響にも差があるのです。大人と子供では薬の分量が違うのと一緒ですね。しかも子供は鼻の内部の粘膜がデリケートな分、些細なことでも鼻血が出やすいです。お子さんにはチョコレートを与えすぎないように注意しましょう。

また、大人でも鼻の内部の粘膜が傷ついていると、チョコレートで鼻血が出ることもあります。鼻血が出やすい体質の方は注意したほうがよいかもしれません。

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最後に

いかがでしたか?なぜチョコレートを食べすぎると鼻血が出るのかについて解説してきました。チョコレートに限らず、どんな食べものも摂りすぎは身体によくないので注意してくださいね。

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