手や足のマメの治療では「潰す」と「潰さない」のどちらがよいのか?

スポーツをしているときなどに手や足にマメができてしまった経験のある方は、きっとたくさんいらっしゃいますよね。ただ誰でも経験するようなケガだからこそ、マメの対処法は意見が分かれたりします。

「マメは潰してしまったほうがよい」という意見も耳にしますし、逆に「マメは潰さないほうがよい」という意見も耳にしますよね。いざ手や足にマメができるとどうしたらよいのかと迷ってしまいますよね。

では実際のところ、手や足のマメの治療では「潰す」と「潰さない」のどちらがよいのでしょうか?ここでは正しい手や足のマメの治療方法についてお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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そもそもマメとは何なのか?

そもそもマメとは、手や足の皮膚に何度も摩擦などの機械的刺激が加わることで生じる水ぶくれのことです。医学的には外傷性水疱(がいしょうせいすいほう)と呼びます。何の痛みも感じないこともありますが、ヒリヒリとした痛みを感じることもあります。

また、マメの内部に溜まっているのは、主に身体から浮き出たリンパ液です。手や足の皮膚の同じところに何度も摩擦などの機械的刺激が加わると、皮膚の外側の組織と内側の組織が引き剥がされてしまうため、皮膚の組織に隙間ができます。この皮膚の組織の隙間にリンパ液がたまることでマメができるのです。

なお、「マメ」を漢字で書くと「肉刺」なります。「肉(にく)」が「刺(とげ)」のように突き出ることが語源のようです。

マメの治療では「潰す」と「潰さない」のどちらがよい?

マメは基本的に「潰さない」のがよい

手や足のマメはできるだけ潰さないほうがよいです。というのも、マメはそのまま放置しておくほうが治りやすいからです。マメの内側に溜まっているリンパ液も自然に身体に吸収されていきます。また、マメが潰れていなければ無菌状態が保たれているので、患部から細菌に感染する心配もありません。

「マメは潰すとすぐに治る」なんて意見を耳にすることがありますが、実は完全に間違った情報です。もしマメを潰してしまうと、患部の組織が修復されるまでに余計な時間がかかってしまいます。さらに患部から細菌に感染するリスクも高くなります。マメを潰すと単純に痛いですし、特にいいことはありません。

もし手や足にマメができてしまったら、皮膚の組織が再生するまでできるだけさわらないようにしましょう。何らかのアクシデントでマメが潰れてしまわないように、絆創膏やガーゼで保護するのがよいです。マメが小さい場合には絆創膏で十分ですが、マメが大きい場合にはガーゼを使うのがおすすめです。

マメに圧迫感を感じる場合には「潰す」のもあり

前述のように、マメは基本的に潰すべきではありません。ただあまりにマメに圧迫感を感じる場合には潰すのもありです。また、仕事やスポーツを続けることでマメを潰してしまいそうであれば、事前にマメを潰しておいたほうがよいこともあります。

ただし、マメを潰すとは書きましたが、実際には応急処置的にマメの内側に溜まっているリンパ液を抜くだけです。具体的にはエタノールなどで消毒した針でマメに穴を開けます。そして、マメの内側のリンパ液を押し出した後、患部を流水で清潔にしましょう。最後に患部を絆創膏やガーゼで保護します。

このとき、マメの皮膚を無暗に剥がしてはいけません。マメの皮膚が残っているほうが治癒がスムーズに進むからです。新しい皮膚ができてくるまで、古い皮膚はとっておきましょう。

また、子供や高齢者はマメを潰すことにより慎重になったほうがよいです。健康的な成人は皮膚のバリアがなかったとしても、免疫力で細菌を退治できます。しかし、子供や高齢者は免疫力が弱い傾向にありますので、細菌に感染しやすいのです。他にも何らかの病気で免疫力が弱っている方もマメを潰すべきではありません。

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もしマメを潰してしまったときの対処方法とは?

スポーツなどをしているときにマメを不可抗力で潰してしまうなんてこともありますよね。ではもしマメを潰してしまったときにはどのように対処すればよいのでしょうか?

まずマメが潰れてしまうと細菌感染のリスクが高くなりますので、患部を清潔にしましょう。具体的には患部を流水で洗うのがよいです。しっかりと患部を洗い流せば、特に消毒液を付ける必要はありません。

マメの皮膚が残っているのであれば、そのまま患部に被せるように残しておくとよいです。というのも、その皮膚を元に組織が修復しやすくなるからです。どうしても邪魔な皮膚がある場合には、清潔な爪切りなどでカットしてもよいです。

最後に絆創膏やガーゼで保護しましょう。さらにテーピングなどで絆創膏やガーゼを固定してあげると効果的です。患部にワセリンを塗っておくと、皮膚の組織の再生がスムーズに進みやすくなります。また、絆創膏やガーゼは最低でも1日1回は交換するようにします。

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最後に

いかがでしたか?手や足のマメの治療では「潰す」と「潰さない」のどちらがよいのかについてお伝えしてきました。基本的にマメは潰すべきではありませんでした。無暗にマメを潰すと悪化してしまう可能性が高いので、十分に注意してくださいね。

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