火傷の治療をしているときにお酒を飲んでもよいのか?

火傷(やけど)は日常的によくあるケガですよね。料理をしているときなどにうっかり火傷をしてしまったことのある方も、たくさんいらっしゃるかと思います。

火傷の治療では基本的に安静にしていることが大切です。では火傷の治療をしているときにお酒を飲んでもよいのでしょうか?

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そもそも火傷とは?

火傷の治療をしているときにお酒を飲んでもよいのかを考える前に、まずは火傷とはどんなケガなのかを理解しておきましょう。

そもそも火傷とは、お湯・蒸気・火炎などの高熱によって生じる皮膚の損傷のことです。日常的に起きやすいケガで、毎年日本人の3人に1人が経験しているというデータもあります。

人間の皮膚はおおよそ45℃以上のものに一定時間以上接していると火傷を引き起こします。「外部からの細菌やウイルスなどの異物の侵入を防ぐ」「体温を一定に保つ」「身体の水分を保持する」などなど…。わたしたちの皮膚にはたくさんの機能がありますが、火傷を負うとこの皮膚の機能が失われてしまうことが問題です。

火傷にもさまざまな損傷レベルがあります。火傷が皮膚で止まっている軽傷のケースがほとんどですが、火傷が皮下組織にまで及んでいる重症のケースもあります。

日常生活で起きるようなちょっとした軽傷の火傷の場合には、発赤(皮膚が赤くなる)・腫脹(皮膚が腫れる)・水疱(水ぶくれができる)・痛み(ヒリヒリ・ジンジンする)などの症状が出ます。一方で火災などによる重傷の火傷の場合には、完全に細胞が死滅するため、実はあまり痛みを感じません。

なお、「火傷(やけど)」は単なる俗称で、「やけたところ」→「やけどころ」→「やけど」に由来しています。正確な医学用語では「熱傷(ねっしょう)」と呼ばれます。

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火傷の治療をしているときにお酒を飲んでもよいのか?

火傷の損傷レベルによっても変わりますが、基本的に火傷の治療をしているときにはお酒は控えるようにしてください。

アルコールには血流を促進する作用があります。そのため、火傷の治療をしているときにお酒を飲むと、火傷の患部に血液が集まりすぎることで炎症が悪化する可能性があります。結果的に火傷の治癒が遅れてしまうでしょう。

また、火傷で病院を受診すると薬を処方されることがありますが、お酒と薬を飲み合わせるのもよくありません。アルコールと薬はどちらも肝臓で分解されるため、適切な薬の効果を得られなってしまいます。たとえば、火傷の患部からの感染症を予防する薬の効果が得られないと、火傷の患部が化膿してしまうかもしれません…。

さらにアルコールは神経を鈍らせるため、無意識に火傷の患部に負担をかけるような動作をしてしまうことがあります。たとえば、無意識に火傷の患部を衣服と擦ってしまうなんてことが考えられます。もちろん、火傷が完治するまでの期間は長引きます。

以上のように火傷を治療しているときにお酒を飲むと、患部への負担になることがほとんどです。できるだけすぐに火傷を完治させたいのであれば、飲酒は控えるのが賢明でしょう。

なお、火傷を病院で診てもらった場合には、お医者さんの指示に従ってください。

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最後に

いかがでしたか?火傷を治療しているときにお酒を飲んでもよいのかについてお伝えしてきました。お酒が大好きな方は我慢するのがつらいかもしれませんが、火傷を治療しているときくらいはお酒を控えるようにしてくださいね。火傷が完治したら心ゆくまでお酒を楽しむとよいでしょう。

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