子供の成長過程の節目となるのが、小学校・中学校・高校・大学などの入学式です。自分の親戚の子供などが入学式を迎えるとなると、しっかりお祝いをしてあげたいものですよね。
そして、入学祝いで包むお金は「新札」で用意するのが一般的なマナーです。せっかく入学祝いを贈るのですから、非常識な人だとは思われたくありませんよね。ここでは入学祝いを新札で用意すべき理由などをご紹介します。
なぜ入学祝いでは新札を用意すべきなのか?
冠婚葬祭ではお金を包む場面がよくありますよね。
ご祝儀(結婚祝い・出産祝い・入学祝いなど)には「折り目のない新札」を包み、不祝儀(香典・お見舞いなど)には「折り目のあるお札」を包む。これが世間一般で基本的なマナーとされています。
こうしたマナーの背景にはきちんと意味があります。
結婚や出産などのお祝いごとはあらかじめ予定がわかっているものです。そのため、折り目のない新札には、急いでサイフから取り出したものではなく、「あなたのために事前に準備をしておきました」という心遣いを相手に伝える意味があるのです。
逆に香典やお見舞いで新札がマナー違反となるのは、死別や病気・ケガなどに対して「事前に準備しておきました」というのが失礼にあたるからです。そのため、使い古されたお札を包むとされています。なお、あまりないことだ思いますが、新札しか持っていないならば、折り目を付けてから包みます。
ご祝儀・不祝儀のマナーには諸説ありますが、これがもっとも有力なようです。他にも「新しい門出を祝うためのご祝儀だから新しい札を包む」というような考え方もあります。
もちろん、ご祝儀の1つである入学祝いには新札を用意するのがよいです。新札を用意する方法はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
入学祝いに使い古されたお札を包んだら…?
では入学祝いに使い古されたお札を包んだらどうなるのでしょうか?
わたしは正直それほどマナーや儀礼の形式にこだわらないほうです。マナーなんて調べ出したらキリがないですし、絶対に守らなければいけないルールではないと思っています。
自分の子供の入学祝いに使い古されたお札が入っていても、「あ、新札じゃないな」と思うくらいで、それほど気にはなりません。新札だろうと、使い古されたお札だろうと、金額は変わらないですし、お祝いの気持ちをくれたことが何よりうれしいと思います。わたしと同じような考えの方もそれなりにいるはずです。
ただ世の中には常識やマナーにうるさい方もいます。もし入学祝いを贈る相手がそんな人だったら、「この人はマナーを全然知らないんだな」「非常識だ」「失礼なやつだな」などと思われてしまうかもしれません。実際に口コミを調べると、そう思ってしまうという方もいるようでした。
せっかく入学祝いを包むのに、そんなふうに思われてしまうのは何だか損をしている気がしますよね。ある程度世間一般で常識になっていることなので、入学祝いのお金は新札で用意するのが賢明だと思います。
コメント